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おはなし茶屋 第5話 冬の赤い厄除け

あけましておめでとうございます
今年もおはなし茶屋を含めたあんこ隊をよろしくお願いします。


この季節の次の行事といえば節分。
節分は「季節を分けること」を意味する言葉で、立春、立夏、立秋、立冬の前日をさす。だから、実は節分は年4回あるのだ。

ではなぜ立春の前のこの季節の節分だけいろんなことをするのか?
昔は立春が一年の始まりとされ、この時期の節分は昔から特別な日として、厄除けを行なっていたから。それが今でも続いている。

和菓子屋さんでもこの時期はたくさんの厄除けにちなんだお菓子が出る。洋菓子がバレンタインなら和菓子は厄除け。なんで厄除けの商品を作るのかは、歳時だからだと思っていたけれど、小豆にはその色から魔除けの意味があるかららしい。全然知らなかった。
小豆が厄除けになるならもちろんあんこだって厄除け。今月も無事においしい甘い和菓子をたくさん食べられそうだ。


実は豆まきも昔は小豆でしていたようである。

うちもいつも豆まきをする。どこの家とも変わらず、鬼は外、福は内をするけれど、この福は内、家の中がなかなかに大変なことになる。決してダジャレではない。本当だ。
残っていた大豆を踏むと粉々になるし、投げた時点でけっこう砕ける。どんだけ激しい豆まきしてるの?となるかもしれないけれど、私はやるなら何事も本気だから許してほしい。

そのため、私の家では福は内をちょっと控えめにする。そのかわりと言ってはなんだけれど、鬼は外は思いきり投げる。


けれどなんか嫌だよね。福は内も思いきり投げたい。だって福来て欲しいもの。幸せになりたいもの。福来てほしいです、私は。

なので今年は本来の小豆で豆まきをしてみようかな。小豆はそう簡単に潰れないし、本来の魔除け効果がありそうだし。

皆さんも今年は小豆での豆まきいかがですか?
残っている小豆を踏んでも小さいからそんな痛くなさそうだし。…多分。


今回のお話はここまで。ではまた。

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