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おはなし茶屋 第4話 ゆずとおいしいものたち

ゆずがたくさん浮いているお風呂が好き。
実家にいるとたくさんゆずをもらうからか、冬至だけでなくて前後1週間ほどお風呂に浮いてて嬉しかった。

手の中におさまる、ころんとした愛らしいフォルム。同じように見えて1つ1つ違う形をあったかいお湯の中で眺める時間がとても好きで。ほんのり香る柑橘の匂い。
本当全部全部好きで今でもゆずがあると嬉しい。一人暮らしをしても、ゆずの温包を買ってきて12月は毎日のように入っています。

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なんでこんな話を始めたかというと今日は冬至だから。

冬至は1年で1番日が短い日。というのが有名だけれども、二十四節気の1つとしてちゃんと意味がある。
太陽暦では陰(悪いこと)の気が極まり、陽(良いこと)の気が生じてくる日。なので、厄払いとか禊とか健康とかにちなんだいろんなことをするんですね。運気の上昇も気の流れとしてあるらしい。

私が大好きなゆず湯には厄払いや禊の意味があって、かぼちゃを食べることには運気上昇の意味がある。この2つは有名だけど、「ん」が最後つく食べものもいいとされている。

「ん」は、いろはにほへとの1番最後の文字なので、終わりの意味でひと区切りつける意味がある。「ん」が最後につく食べものはうどん、にんじん、れんこん……かぼちゃも和名はなんきんなので「ん」がつく食べもの。どれも冬においしい食べものです。お腹すいてきたな。

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和菓子に関連する食べ物はないのかな?と調べていたら、小豆を使った冬至粥たるものを発見。小豆の赤は邪気を払う言い伝えからできたらしい。
他にも小豆とかぼちゃを炊いたものもあるみたい。

もうこれはあんこ食べていいってことでは?和菓子、最適なのでは?ゆずの和菓子食べたらいいのでは?

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ふと思ったけれど、ゆずは食べないのはなんでなのだろう?
これから食後にゆずのお菓子を食べる理由ができると思ったのにな……私は関係なく食べますよ、我慢は自分の中に陰の気をためるってなんかで聞いた気がするから。


今日はにんじん、れんこん、かぼちゃもいれたけんちん汁を作ります。そこにうどんを入れたら、もう完璧。あ、お昼にうどん食べたんだった。


今回のお話はここまで。ではまた。

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