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『さかなのなみだ』〜いじめられている君へ

今日も、さかなクンのお話が続きます…(笑)

『さかなのなみだ』は、2006年に朝日新聞連載「いじめられている君へ」に掲載された、さかなクンの名文が絵本化された作品です。



中学校時代、さかなクンの所属する吹奏楽部の友人が、ある時から誰にも口を聞いてもらえなくなりました。

さかなクンは、その友人を誘ってよく魚釣りに行きました。

学校から離れた海岸で釣りをしていると、
その友人はほっとしたような表情になっていました。

メジナという魚は、海では仲良く泳いでいるのに、狭い水槽に入れると、強いメジナが1匹の弱いメジナをいじめ出すのだそうです。

かわいそうに思って、いじめられているメジナを別の水槽に移すと、今度は違うメジナがいじめられて…という繰り返しで、いじめが無くなることはなかったそうです。

さかなクン自身も学校の中では少し変わった子でしたが、大好きな魚を通して、広い世界と繋がっていきました。そこでたくさんの素晴らしい出会いがありました。

いじめられている子も
ストレスが溜まって誰かをいじめている子も
そんな過ごし方はもったいない。

広い空の下、広い海へ出てみましょう。

と優しく語りかけてくれています。


さかなクンが自分の皮膚の一部だと言う 
ハコフグちゃん帽子のエピソードが大好きです。

さかなクンが、ハコフグちゃんを初めてみたのは小学校3年生の時。

魚屋さんの水槽の中にいた、四角くて可愛らしいハコフグちゃん

泳ぎ方がとてもぎこちなくて、大きなブリに跳ね飛ばされたりしながらも、懸命に泳いでいたのだとか。

人前に出て、話をするのが苦手なさかなクンは
ハコフグちゃんを頭にのせると、がぜん勇気が湧いてくるのだそうです。






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