男性特有の言語野をゲットすれば、女性はもっと生きやすくなるのでは?と考えてみた。
女性同士でする世間話は、とても楽しい。
日常の他愛もないあれこれを、ほぼ感覚だけで口に出しながら、「分かるぅ〜〜〜」「だよね〜〜〜」などと、共感し合う。
自虐ネタなどを交えながら、がはははと笑い、それぞれが、言いたいことを心の赴くままに話す。
次々と話題が出てきて、何時間でも話が尽きない。
相手の話を聞いているのか、いないのか。
いや、実際のところ、たいして親身に聞いてはいない。
「そうなの。。。大変ねぇ。」
その時は、確かに心から気の毒に思って聞いているのだが、別れて5分後には、けろっとして、今日の晩ご飯何しよう?などと考えている。
女性の世間話には、
批評も批判も分析も説教もない。
だから、皆それぞれ言いたいことを言えるし、言った後は気持ちがすっきりしている。
他人の話に耳を傾け、決してジャッジしない。
話す方は、思いの丈を心置きなく話すうちに、感情の整理ができる。
聞く方は、その場から離れたら、すぐに気持ちを切り替える。
これって、完全にクライアントと心理カウンセラーの関係である。
しかも、この高度な会話術の凄いところは
クライアントと心理カウンセラーの役割がその都度入れ替わるところだ。
女性独特の言語感覚には、つくづく感心する。
ただ、残念ながら難点もある。
大概は、仕事の時に感じるのだが、
女性は、事実のみを端的に順序立てて話すのがとにかく苦手だ。
尾ひれが異常に多い。感情が見え隠れしすぎる。自己防衛のための不要な謙遜をつけたがる。
早い話が、とても回りくどい。
結果、何が言いたいのかが分かるまで、相手は辛抱強く、じっと結論を待たないといけない。
仕事で人から説明を受ける時、
男性からの説明の方が圧倒的に分かりやすい。
結論→理由→方法→終了。
とても楽だ。
中には、マウント感バリバリの、ザ・昭和な説教オヤジもいるのだが、きょうびの男子の大多数は、その辺が非常にスマートだ。
勿論、女性の中にもスマートな人はいる。
意識的に、自分自身で訓練してきたんだな、という人達。
こういう人が増えると、
女性の社会的な立場も、もっと上がるんじゃないかと思う。
感情を切り離して、建設的に物事を構築するための思考法を身につける。
そこに、女性の最大の感性である共感能力を併せれば、無敵なんじゃないか。
女性ホルモンを飼い慣らしながら、ストレスを溜めずにそれを成し遂げるのは、なかなか大変だろうと思うけど。
結論→理由→方法→終了というフォーマットに当てはめればいいのだから、案外、訓練さえすれば簡単にできる気もする。
勿論、他人事ではない。
"そういう人に、私はなりたい"のである。
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