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原子に戻るその日まで

どんなに食べものを詰めこんでも、がんばって受け入れようとしてくれる、わたしのからだ。

食べて吐いて、また食べて。今までさんざん痛めつけてきたのに、ぜったいにわたしを裏切らないでいてくれた。

そのことに気づくまでに、人生の半分以上を費やしてきたけど、やっとすこし、自分のからだをいたわってあげたいと思えるようになった。

からだって、よくできてる。かんぺきだ。わたしが思っていたより、はるかに。


いつかわたしのからだが、ひと粒の原子に戻っても、記憶は残ってゆくのかな。

それならば、楽しい記憶を残したい。つらい記憶はたくさんあるけど、それを超えるほどの、楽しい記憶。

ありがとう、わたしのからだ。これからもよろしく、原子に戻るその日まで。

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