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じんわりと、あなたの心に染みてゆけ。
文章を書く仕事って地味だなと思う(地味なわたしにぴったりすぎる)。
そして人に説明しづらい。
イラストレーターなら、こんな絵描いてますって見せることができるし、カメラマンなら、こんな写真撮ってますって披露できる。
でも、こんな記事書いてるんですよーって見せたところで、文章は、ぱっと見てわかってもらえるものじゃない。読んでみなきゃわからない。数分とはいえ、時間を割いてもらうことになる。
だから、読んでもらうかわりに、あれやこれやと説明してみる。〇〇っていうwebサイトで●●系の記事書いてます、とか、◎◎町のリーフレットのライティングさせてもらってます、とか。
けれど、どんなに言葉を尽くしても、百聞は一見に如かず。書いたものを読んでもらってこそ、なのだ。
わたしの書いた文章を読んでくれるということは、つまり、その人が、わたしを知るために時間を割いてくれているということで。
それは、この上なくうれしいこと。
脳は文字よりも画像を好むというし、直接視覚に訴えかける絵や写真のようにはいかないけれど、わたしの文章が、滋味に富む食べもののように、じんわりと読み手の心に浸透してくれたらうれしい。
お気に入りのおやつを味わうように、じっくり・しみじみと味わってもらえる、そんな文を書いてゆきたい。
地味こそ最強。それは、わたしの大好物であるあんこもおなじ。
こうして言葉にすることで、わたしは書き手としての自分を鼓舞しているのだな。
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