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旅とエポスカード その4

「旅とエポスカード」シリーズは早くも4回目に突入です。セレンディビティ全開の脱線秘話の行方はいかに。

台北桃園国際空港での乗り継ぎ時間を満喫したのちに向かったのは、クアラルンプール。マレー半島に根付くイスラーム文化を吸収理解しようと努めたのでした。

2週間ほどの滞在で、クアラルンプールからマラッカへ移動し、マラッカには一週間ほど滞在したでしょうか。英国、欧州からのバックパッカーが多く宿泊するホステルに止まることになり、彼らと色々な話をして、良い刺激を受けたのでした。

長距離バスで向かったのは、シンガポールとマレーシア国境の街ジョホール・バル。シンガポールや、台湾、中国、香港からの開発投資に湧く勃興都市でした。

しかし富裕層や、外国人投資家を狙った犯罪が多く発生する街だそうで、あまり長居せずに立ち去るようにと、マラッカで滞在したホステルの主人に言われ、数日の内にシンガポール入りをしたのです。

陸路でマレーシアとシンガポールを分つ橋を渡り、「東南アジアの首都」と言われるシンガポールへ入境を果たします。立ち現れる高層ビル群が林立する光景は圧巻でした。

ジョホールでは、600円も出せば、ショッピングモールの綺麗なレストランでなかなかに豪華なランチが食べられるのに、シンガポールに渡って、駅のパン屋兼コーヒーショップに入ると、500−600円では簡単なパンとホットコーヒーしか買えません。「食い貯めしておけばよかった。」そう思ったのでした。

ジョホールとシンガポールの国境ゲートのあるシンガポール島北部から、すぐに地下鉄に乗り、中心部へ。近代的な地上を走る都市型大量輸送システムには、感動すら覚えます。既に何度かシンガポールには遊びに行ったことがあり、なんとなく曖昧にでも、土地勘はあるのものの、車窓から見える高層アパートメントは異国の建築様式であり、心に残るものがありました。

シンガポールで見た欧米系バックパッカーは、少しやさぐれた雰囲気があり、あまり話を交わさなかったように思います。やはり長旅貧乏バックパッカー達にとって、先進国家シンガポールは物価高で、他の東南アジアのように少しのお金でお腹一杯にならないもどかしさが、心の深部にはあったのかもしれません。

かなり足早に駆け抜けたマレー半島でしたが、今度マレーシアに行く時は、東海岸線を見て回ったり、カリマンタン島についても事前に勉強しておくと良いかもしれません。

シンガポールについても、読むべき本は自室の本棚に積み置かれています。旅に出なければ、生まれなかった関心です。

「アジア世界についてより深く知りたい」と、noteのクリエイターサポートプログラムに応募したのだから、少しずつでも立体的な理解をアジアに対して確立したいと思います。

(続く。やはり今回も)

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