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大いなる旅路:台湾 タイ王国 シンガポール 香港 韓国へ

およそ100日に及ぶ旅を終えて、無事に日本に帰国しました。
今回、訪れた国は、台湾、タイ、シンガポール、香港、そして韓国です。

旅の途中で二度インフルエンザに罹り、一度は軽い風邪をひきました。そして人生初めての入院を経験しました。

2020年以来の海外への出国であったので、少々張り切り過ぎてしまったようです。

3年間のコロナ鎖国の中で、外国語を話さない、聞かない環境にあったので、特に英語のスピーキング能力が、旅を始めた当初、ひどく劣化しているのを痛感しました。

英語の劣化はひどかったのですが、他の3つの外国語の運用能力はそれほど影響を受けていませんでした。

堰を切ったかのように、世界各国から旅行者が、とりわけバンコクには溢れていました。バンコクで長く宿泊したホステルで、20代〜30代の世界各地からやってきたバックパッカーと連日何時間も話をする中で、相応に英語の力を取り戻せたように思います。

自分でも驚いたのが、他の欧州言語が自分の中で全く錆びつくことなく、その言語のネイティブスピーカーと話しができたことです。

英語、欧州言語、中国語と、これまで習得した言語を、出会った相手に合わせて使用する場面が続きました。

このような頻繁な使用する言語の変更(code switching)を行いながら、各言語を思い出そうとする、いわば言葉のリハビリを試みるうちに、加えて旅先での入院というアクシデントに見舞われ、数日間バンコク市内の病院の個室で寝込むという沈黙の期間を強いられるうちに、退院して宿泊先のホステルに戻る頃には、なんと吃音、「どもり」といった言語障害は現れるようになったのです。

調べてみると、3−4歳の子供の脳の働きが飛躍的に向上する時期に、この吃音という言葉が口から出てきにくい、同じ音を繰り返すといった症状があらわれるそうです。

世界中から来た旅人と活発なおしゃべり、議論を、一日5−6時間、遅い時は夜中の3時まで続ける中で、コロナ鎖国中に退化していた実践的な外国語運用能力は、幸いにも回復したのですが、しかし、その回復があまりに急激過ぎたのか、脳の言語を司る部分が、いわば拡張と回復という変化の中で、スムーズに作動しなくなったのでないかと思います。

コロナ鎖国中は、ずっと原書で読書をしていたので、読み書きのレベルは向上しました。その書き言葉のレベルに、話し言葉のレベルが追いついておらず、やっと旅の中で相応にキャッチアップできるようになりました。

吃音症状は、帰国後、大分回復してきました。 これは多言語話者の言語障害の発症という珍しいケースではないかと思います。

喜ばしいのは、言語脳が正常に作動しなくなるほどの変化と回復を短期間の間に経験できたことです。

また帰国後は、体制を整えて、勉強に励みたいと思います。訪問した国々の歴史、文化、人々の営みについて、再度深く勉強し直します。

noteへの投稿も、およそ半年ぶりに復活させて、受け止めた世界の印象を書き記していきたいと思います。

つまり、ご無沙汰しておりましたというご挨拶を申し上げたかった次第です。
これからもよろしくお願いします。

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