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星の一つも探しにいこうか

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2019年1月の記事一覧

西郷どん個人的総評③大河TLの不協和

まだまだ書くよ、西郷どん個人的総評。 今回は西郷どんの最大の問題であった「理解されない」問題について。 何故ここまで西郷どんが、(私の周辺ですけど)特にTwitter民に理解されないドラマであったのか。 一言で言うと歴クラと呼ばれる大河の支持層とされている人々と、趣味・嗜好・認知、全てが合わなかったからじゃないかと思います。 Pの櫻井さんが歴史に詳しくないことはご自分で言ってましたが(謙遜もあると思いますが)、やはりそれは通常の歴史ファンの趣味・嗜好とは違う感覚の持ち主

西郷どん個人的総評②脚本と演出と物語の構造

まだまだ書き足りないので書いていくよ! 今回はドラマのフレームについて書いていきます。 西郷どんの物語の構造は非常にシンプル。斉彬の「侍が刀を腰に差して踏ん反り返っている時代は終わるんだ」という言葉を西郷(と大久保)が実現したという円環のドラマになります。 初回の最後の場面は、西郷終焉の地である城山。 糸さんの「うちの旦那さぁはこげな人じゃなか」→ではどういう人であったのか、という謎かけは、最終回で回収されることが示唆されていた。 また、ナレーションの西田敏行さんの締

西郷どん個人的総評①かつてない逆風

西郷どんについて思いつくままに書いていきます。 放送が終わった今になってですね、しみじみと思うことは、西郷どんはものすごい逆風の中で作られた大河であったなーということです。そしてもう一つ、Twitter大河民向けのドラマではなかった、ということも言っていいと思います。 ①西郷隆盛の物語が失われ、再生産がなされていない ②民放ヒットメーカー、女性脚本家に対する蔑視 ③嫌われ林真理子が原作 ここにさらに、 ④不人気・籾井会長の置き土産的な印象 ⑤「江」を送り出した櫻井統括