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B3 鹿児島レブナイズ

昨季新型コロナウイルスの影響で取材に伺えなかったバスケットボールB3リーグの鹿児島レブナイズの試合にようやく伺えました。

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九州・沖縄にはBリーグのクラブが福岡・佐賀・熊本・鹿児島・琉球(来季から長崎が参入)がある。
いま琉球がB1、福岡・佐賀・熊本がB2で戦っている。
B3の鹿児島は18日の試合前まで11連敗と苦しんでいた。
そして鮫島俊秀ヘッドコーチの解任を決め、経営陣も交代させることに踏み切った。
B2ライセンスを取得するため、そして2023年に延期となった鹿児島国体に向けて鹿児島のトップリーグクラブへ進むために舵を切ったのだ。

17・18日は金沢との対戦だったが、取材した18日は1,280人のブースターが西原商会アリーナ(鹿児島アリーナ)に詰めかけた。
まずは鹿児島にトップリーグクラブがあることを知ってもらう。鹿児島レブナイズを知ってもらうために2階席を新しい持ち株会社であるWiz鹿児島銀行のマッチデーとして無料招待(事前申込制)とした。事前申込は予定よりも大幅に早く定員に達した。

17日の試合も競り負けてどうしても勝ちが欲しい鹿児島。
18日の試合には立ち上がりから金沢のインサイドに対して鹿児島は#77 川上の3P2本で応戦する。第2クォーターでも#22 ディクソンと#33 シェッハのインサイドが攻めるもオフェンスリバウンドがなかなか取れず金沢 #14冨岡の3P2本と#24マレーのインサイドでジリジリとペースを上げていき、このクォーターだけで17−27と走って前半を35−42で折り返す。

ここでズルズルと行くのが今季の鹿児島だがこの日はそれが全く感じられないアグレッシブな攻守だった。
第3クォーターは両チームともインサイドで勝負するが徐々に鹿児島が点差を詰め始める。しかしここで鹿児島は残り1分22秒で インサイドプレイヤーのひとり#59福田が膝を傷めて戦線を離脱する。60-66で最終第4クォーターへ。

第4クォーターもどちらかと言うと金沢が主導権を握るもスコアが止まってくる。そこでポイントだったのがフリースローの確率だった。
この試合、鹿児島のフリースロー成功率は89.5%(17/19)というハイアベレージ。フリースローの一本の大切さ、球際の強さや執着心、マッチアップに対しての泥臭さが体現できた試合だった。
鹿児島は38分あまりビハインドだったが最後の2分余りでひっくり返し87−82と逆転勝ち、連敗を11で止めた。

マッチスタッツを見るとリバウンドの数では金沢49に対し鹿児島は29。
倍近く取られているのにもかかわらずスコアでは逆に5点差で勝てる。

鮫島ヘッドコーチは試合後挨拶と記者会見で話していたのが『我慢』ということばを強調していた。

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ヘッドコーチ解任の話を受けた時は正直に落ち込んだが、「エナジー」「アイデア」「思いやり」を持ちつつ、自分がつなげることに徹したと言う。
そしてショットセレクションが勝ちにつながったことを評価した。
またインサイドが弱いというのを言い訳にせずに戦っていけることを証明できた試合だったとも話す。
鮫島ヘッドコーチ曰くヘッドコーチの仕事は「俺を超える」ことだと思っている。
選手たちは本当にいい子ばかりでこれからのレブナイズを背負って戦ってくれることを期待しているとも。
自分は今後現場に対しては一切口を出さずに見守っていきたいと話す。

そして選手兼任でヘッドコーチに就任する鮫島和人は
「山﨑新オーナー・中村新社長とじっくり話すことができた。
この試合のポイントは藤田のボールへの執着心。レブナイズのカルチャーではないかと思う。
多くの方に来てもらうことが気持ちよかった。そして山﨑オーナーが「オーナーになってよかった
レブナイズのバスケを見せてよかったと言ってもらえるようにするためには
次は勝つこと!。
オーナー自身も『B2へ行くこと!力を出して結果を出すことだと思う。』とおっしゃっていた。
「ヘッドコーチ兼任としていろんなことを言われているが
自分自身鹿児島を愛している、一緒に成長したい
山﨑オーナー・中村社長とともに新しいレブナイズを作っていきたい』と話した。

そして松崎圭介は
「まず勝ててよかった。ヘッドコーチの解任、いろんな状況下で2日間1000人越えで自分も気合が入った。
リバウンドにについてはオフェンス・ディフェンスともに勝負どころでよく取れた。
それでも勝てるレブナイズというのは高さに対抗するショットセレクションであり、我慢し続けた結果。
前半ビハインドから第4クオーターでひっくり返せたのはルーズボールひとつ、リバウンドひとつ、フリースローひとつの重みが感じた
個人練習でのフリースローなどがようやく結びついたことを継続しなければいけない。
自分たちで考え動く、全員で戦うことを大事にしたい、そして自分たちでやるしかない。
鮫島だけではなくチームがどうしたらいいのか全員で考え答えを導き出す。」と話した。

鹿児島レブナイズにとってこの1勝は
今後B2,B1に昇格していく上で大きな転換点になるに違いない。
そのためには一人が二人、四人と誘いあってアリーナへ足を運んで応援することが後押しになるのではないだろうか。
この勝利をリスタートとして新たなレブナイズが作り上げっていくことを楽しみしたい。

〔取材こぼれ話〕
鹿児島レブナイズと言えば宣伝部長兼ファンクラブリーダーの「れぶにゃん」

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4/17,18の2試合では
初めてぬいぐるみも販売されてあっという間に完売したとのこと。



自分も欲しかったけどグッとこらえて仕事で使えるものを買いました😂

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#NECOJANAI というハッシュタグもあるほどの人気だそう。​


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