追われている人

朝起きた瞬間から時間に追われている。
大体追われているのは自分で追ったことはない。
ごゆっくりと言われたカフェでも混雑時はご提供から1時間前後の滞在にご協力くださいと書いてあれば他に席が空いていても30分程度で出てしまう。
コーヒー一杯なんかは5分もあれば飲めるから30分でも時間は余るからだ。
この時間が余るという考え方はごゆっくりとは反対方向なのだと思う。
店にとっても客の回転は早いほうが良いだろうし、自分もそわそわしだすのでお互いに気持ちは良いはずだろう。
しかし、残念なことに私はゆっくりしたいという願望も持っている。
ゆっくりとした気持ちになって2時間でも3時間でもぼーっとしてみたいのだ。
願望はあるくせにそれが出来ないのだから損な性分だろう。
たまにそれに逆らって、では本でも読もうとページを開くが3.4ページでしおりを挟みコートを羽織っている。

そんなわけで私は追われているのだと思う。
時間に、ときには雰囲気に。

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