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京王杯SC考察~舞台・傾向・出走馬~

・舞台

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解説
下り気味のスタートから約60m後に緩やかな上りがあるため一度下り坂でつけたスピードを殺さず3角に入れる馬が有利。そのため、ディープインパクトやキンシャサノキセキといったスピード血統よりもパワー寄りのダイワメジャー、キングカメハメハ、ロードカナロア、ステイゴールド、ハーツクライ産駒が好成績を残している。

Point
・血統→スピードよりもパワー系
・産駒→ダイワメジャー、ハーツクライ、ステイゴールド、キングカメハメハ、ロードカナロア

・傾向

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解説
過去6~10年の3着入線馬は割愛するが、ここで着目すべきは通過順位と上がり3Fのタイムである。
京王杯スプリングカップは前目に付けた馬が来ることもあるが基本的に3角~4角で7番手以下かつ上がり3Fで32秒台~33秒台前半の脚を使える馬が優勝している。(2017年の重馬場は例外)
また、3角~4角で5番手より前目に付けた馬で残っている馬の特徴としては、コース解説で好成績を残していると紹介した血統かNorthen Dancerの血が入った血統しか来ていない。特に母系にNorthen Dancerの血が入っているとベターである。

Point
通過順位→4角で7番手以下の馬
上がり3F→32秒台~33秒台前半
血統→5番手より前に付ける馬ならディープインパクト産駒以外かつNotrhen Dancerの血が入っていること

・出走馬

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・買い要素、消し要素

エントシャイデン
・買い要素
後ろから行くディープインパクト産駒。
ペースがスローになった際には安定して上がり3Fでいい脚を使うことができる。
今回は明確な逃げ馬がいないため、スローペースになれば穴を開けることも十分に考えられる。
・消し要素
昨年の京王杯と同じような位置で競馬をするのであれば、上がり3Fで使える脚が足りない。
ミドルペース以上になると足をためることができず不発になることが多い。

グルーヴィット
・買い要素
ロードカナロア産駒。この馬自身もこの舞台は初であり実力未知数。
週末の東京競馬場は雨予報であり、馬場が渋ればさらにチャンスは広がる。
・消し要素
後ろから競馬をする場合、届くだけの脚がない。また、前で競馬する場合でも残せるだけの脚がない。先週のように強風が吹いていなければ能力的に難しいか

ケイアイノーテック
・買い要素
後ろからのディープインパクト産駒で鞍上は追える騎手である石橋騎手。
・消し要素
全盛期を超え、復活は難しい。
東京競馬場で出走時、上がり3Fで32秒台~33秒台前半を使っているときはあるが最後方で足を溜めて競馬しているため、この脚では届くのは難しい。

ショウナンライズ
・買い要素
穴を開ける可能性が一番高いのはこの馬。前に付けて競馬する馬であるが父ダイワメジャー母系にNorhten Dancerを内包している。鞍上も和田騎手であり人気馬より人気薄の馬に騎乗した際に狙っていきたい騎手である。複勝
・消し要素
持ち時計の不足。高速馬場の東京競馬場に対応できるほどの能力があるかどうかといえば怪しいところ。

ステルヴィオ
・買い要素
ロードカナロア産駒。メンバー的にも実力上位であり、鞍上も丸山騎手から川田騎手へと鞍上強化も魅力的である。上がり3Fも33秒台前半を使えることもあり舞台適性にも合っている。
・消し要素
喉なりを持っている。また、馬の能力的に左回りより右回りの方がパフォーマンスを上げる。加えて勝っているレースはいずれも上がり3Fが34秒以上かかっているパワー寄りの馬場である。


ストーミーシー
・買い要素
前で競馬した場合、アドマイヤムーンのスピードの血と母系のNorthen Dancerの血によりスタミナを保持している。前走から距離も短縮していることもあり前で競馬した際に、スピードとスタミナで残ることも考えられる
・消し要素
父系の血。アドマイヤムーン産駒はこの舞台を苦手としており、ここ3年での成績は複勝率15.7%と心もとない数字になっている。また、母系にNorthen Dancerがクロスされているが6世代も前なので信用していいものでもない。また、元々追い込み脚質だったため今回も前で競馬するとは限らない。上がりは使えるものの届かない可能性の方が高い。

セイウンコウセイ
・買い要素
雨で渋ったら一考の余地あり。
・消し要素
ストーミーシー同様父アドマイヤムーン産駒の成績がよろしくない。芝1400mで走れるほどの能力もない。

タワーオブロンドン
・買い要素
昨年の覇者。馬的にも1400mは一番得意としており連覇の可能性は大いにある。鞍上のルメール騎手とも相性がよく、福永騎手からの乗り替わりはプラス。
・消し要素
去年と臨戦態勢が真逆であること。昨年は距離短縮でここを勝利。ここ以来ずっと1200mを使い続けたこともあり、1200mの馬になってしまっている可能性もあり。

ダノンスマッシュ
・買い要素
ロードカナロア産駒。母系にもNorthen Dancerの血が入っており血統的には買える。鞍上も川田騎手からレーン騎手に鞍上が強化された点も買い要素である。
・消し要素
馬単体で見ると1400mは長い。左回りでは凡走続きでこの舞台に適性があるかと言われると全くもってないと言える。

ドーヴァー
・買い要素
東京芝1400mでは大きく崩れることはほとんどない。オープン入りもここと同条件のレースである。
・消し要素
馬の能力的に重賞で好走することが難しい。リステッド競争で狙いたい馬。また、鞍上も三浦騎手ということもあり重賞では心もとない。

ライラックカラー
・買い要素
この条件では一度も掲示板を外したことがなく、上がり・持ち時計ともに申し分ない。鞍上の武騎手も昨年同舞台で穴を開けている。能力を出し切れれば3着以内に来る能力はあるので紐に入れるには十分な馬である。
・消し要素
テン乗りであること。また、最近の武騎手は差しよりも逃げや先行のちょい差しの方がいい。ここで凡走することも普通に考えられる。

ラヴィングアンサー
・買い要素
ダイワメジャー産駒なので血統的には買える馬である。また、前走の春雷Sでは鞍上の吉田豊騎手を背に9番人気1着と穴を開けており馬と騎手との相性も良い。昨年の晩春Sのような競馬ができれば頭まで考えられる。
・消し要素
鞍上不安。吉田豊騎手はこの条件での成績は複勝内率が14.6%と低く、晩春Sでの鞍上は田辺騎手だったこともあり同じような競馬ができるとは限らない。

レッドアンシェル
・買い要素
距離適性があり、ここでも好走する可能性あり。鞍上の福永騎手もこの条件では3着内率44.4%という数字も持っているので買うには十分の馬である。
・消し要素
前走シルクロードSの大敗によって気持ちが切れている可能性がある。また、この馬自身は右回りの方が得意ということに加え東京・中山に遠征してきた際は一度も馬券になっていない。


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