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【4日目-② ハットゥサ】天は赤い河のほとり ゆかりの地を訪ねて 2020

こんにちは。マティーニです。
今回はヤズルカヤ神殿編です。

その前に、今更ですが4日目の旅の行程を紹介します。

①カッパドキアを出発
②ヤズルカヤ神殿を見学
③ハットゥサ見学
④ボアズカレ博物館見学
⑤アンカラ到着
 という流れです。今回は②まで記します。

午前8時、ホテルを出発し、ハットゥサのプライベートツアーを予約した旅行代理店さんに向かいます。
そこでツアー代金を支払い、日本語のツアーガイドさんと運転手さんと合流。(支払いの通貨は、トルコリラでもユーロでも円でも!可能でした。何なら、複数の異なる通貨を組み合わせての支払いもOK)日本語のガイドさんは、トルコ人のおじさまでした。とても日本語がお上手で、数日ぶりにきちんとした会話でコミュニケーションがとれてホッとしました。

余談ですが、冬にハットゥサのツアーに参加することはあまりおすすめしません。天河でも描かれていましたが、アナトリア地方の冬は厳しく積雪することがあるそう。そうなると車を出すのが厳しくなるのでツアーを催行することができなくなります。今回は運良く晴れましが、冬を避けるのがベターです。(3月頭でも雪が降ることはままあります)

話を元に戻します。手続き諸々を済ませたので、早速車に乗ってボアズカレ村に。カッパドキアからボアズカレに向かう方面は、建物が少なくどこまでも畑や剥き出しの大地が広がって圧巻の景色です。車の通りも少ないのでブンブン飛ばしていきます。ちらっとメーターを見たら150キロぐらいでていたのでシートベルトをしっかりと握りおとなしくしていました。

途中でトイレ休憩を挟み、約2時間半ほどかけてヤズルカヤ神殿に到着しました。入り口には屋台のようなお土産屋さんがあります。ヒッタイトのレリーフや石像など売っていました。やはり人が大勢集まるような観光地ではないため、閑散としています。

そもそもヤズルカヤ神殿とはなんぞやというと、ハットゥサからほど近いところにあるヒッタイトの聖域です。数多くの神々が岩壁に刻まれています。「天は赤い河のほとり」にはおそらく出てきてません。多くの石刻はムルシリ2世よりもだいぶ後の時代のものだと思われます。こんな感じで前知識は0での見学です。

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入り口付近です。ごつごつとした岩が剥き出しの状態。
ハットゥサと違い、建物跡が残っているわけではありません。岩と岩の間の隙間や、岩をくり抜いて広場やレリーフを作ったような印象。

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ほぼそのままの状態で石刻が残っています。描かれているのはヒッタイトの神々です。また、高い位置には横長にくりぬかれた穴がいくつか存在します。ガイドさん曰く、王様の棺を入れるための穴だそうです。棺を入れるにはいくらなんでも無理がある高さだろう というぐらい高かったんですが(3メートルはあった気がする)、当時は現在よりも地盤が高かったため、問題なかったみたいです。画像6

↑「天は赤い河のほとり」の文庫版を持っている方は見覚えがあるでしょうか?そうです、文庫版2巻の表紙の写真です。感動。

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↑の像に見覚えのある方はいらっしゃるでしょうか?もしあればかなりの天河マニアかも。
というのも、この像(にかなり似ているもの)が作中に登場しているんです。
隠し子騒動の際、カイルはユーリを自分の母の墓所に連れて行きます。その墓所の中の壁に↑と全く同じ像が描かれているのです。
ヒッタイトの知識を入れて天河を改めて読むと色々な発見ができてとても楽しいです。

(この記事の末尾にこの話についての蛇足を書きます。しょうもない話なので、興味のある方だけご覧下さい。)

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像ばかりの写真を上げてきましたが、現地ではこんな風に説明と図解を書いた看板が随所に建てられています。確かトルコ語英語ドイツ語で書かれていたのでまともに読まずに帰ってきました。悔やまれる。

ヤズルカヤ神殿自体はそこまで大きな遺跡ではないので、20分滞在した程度で終わってしまいました。(本音を言えば、早くハットゥサに行きたくてうずうずして早めに終わらせてしまいました)前知識は0でしたが、テシュプ、ネルガル、シャルマなどなど聞き馴染みのある神々も刻まれていました。
今こうして振り返ってみると、事前に勉強して見学していたらもっと面白いこと発見や理解を深められたことも多くあったんじゃないかなと後悔してます。旅の基本ですね。

次回は聖地巡礼の本命、ハットゥサです。


#天は赤い河のほとり #篠原千絵 #トルコ #海外旅行 #聖地巡礼 #ヤズルカヤ神殿 #ヒッタイト


〈蛇足〉
作中にヤズルカヤ神殿に刻まれている像と全く同じものが登場する、とお話ししましたが、実は少し時系列がおかしくなってしまうことに気づきました。
上で紹介した像は「トゥドハリヤ4世」と言われるヒッタイト皇帝です。このトゥドハリヤ4世は、(天は赤い河のほとり的に言えば)ユーリとカイルの三男に当たるシン・ハットゥシリの息子に該当する人物です。つまりユーリたちの孫。その人物がカイル(ムルシリ2世)の母の墓所に描かれている...…。タイムパラドックスが起きています。
おそらく連載時点の研究で判明していなかっただけだと思いますが。

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