『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』

ロシア映画である。
戦車対戦車の映画である。
ほんのちょっとだけロマンスもあるのはご愛敬といった感じだが、むしろ清々しい。

正直言って、こんな映画があることなんて全く知らなかった。
モデラーの知人が教えてくれなければ観ることもなかったであろう。

文字通り、戦車と戦車が戦う。空爆などない。ナチの将校、イェーガーは空から捕捉はするのだが、それでも戦車で潰しにかかってくる。

榴弾と徹甲弾の使い分けとか、様々な戦略や戦術、重さ27tほどのT-34-76が華麗なダンスを繰り広げながら爆走する様は爽快だ。

これにリアリティを与えてくれているのは、ただ一つ、戦車兵のプライド。

正義とか悪とかは、あまり関与してこない。ドイツ軍戦車のことを字幕では「パンター」と表記していたが、やはりここは「パンツァー」としてほしいような欲求にかられてしまう。
「ガールズ&パンツァー」はまだ観たことがないが、ちょっと観てみようかな。

最後には、独ソ戦の戦車兵に慰霊の言葉もそえられている。

一番、印象に残っているのは砲弾が機体をかすめたり、当たったりするときに戦車内に響く轟音の衝撃が繰り返されるところ。


まあ、とにかく愚直でまっすぐですごいやつですぜ。

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