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シミュレータチェックと恥の多い人生

今回は、そこそこうまくいくと思っていた。

通算で4回目となるOCA(Operacional Compitency Assessment 定期審査)だ。FOとして通常の業務をこなし、シムの勘所も、準備の仕方も、心構えも、だんだんとわかってきた。そうそう悪いことにはならないだろうと思ったのだ。

パイロットがやっているブログの中でも、自分の失敗談を具体的に書いているのは私くらいなものだろう。なにしろ、あまりあけすけにするとキャリアに響く可能性がある。笑 でも、私が曲がりなりにもパイロットになれたのは、何を差し置いても「ただ運が良かった」からだ。たくさんの人に助けてもらって、やっと飛んでいる。もちろん努力もしたけど、努力ができる環境と時代に自分が生まれたことは、私の努力の結果ではない。もともと私は、パイロットになるべくしてなった者ではないのだ。

そんな、飛行士としての才能に乏しい私が、他の人に伝えられることというのは、パイロットとはかくあるべし、という正統派の「パイロット論」ではなく、せいぜい自分の失敗の物語を切り売りすることぐらいだ。世の中には、素晴らしいパイロットの方々がたくさんいる。もし、読者の中に若いパイロットの方がいたら、間違っても私のようなペーペーが発信する情報をうのみにすることは避けたほうがいい。特に、初期訓練中の人は、自分のインストラクターが言うことをちゃんと聞こう。自分の成長に対して責任を負っている人のアドバイスを一次情報にするのは、基本中の基本だ。

そのうえで、怖いもの見たさの副読本のように、いわば息抜きとしてこのコラムを読んでいただくのが、本稿の正しい利用方法になると思う。

前置きが長くなったが、以下の有料パートでは、直近のシミュレータートレーニング・チェックの模様を包み隠さずお伝えすることとしよう。今回は、トレーニングを振り返り、次回はチェックをレビューしようと思う。用語や説明でわからないところがあり、詳しく知りたい人はコメント欄で質問を。と言っても、大したことは書いていない。興味がある人だけ。

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