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バズりの螺旋から降りる

先日の記事で、しゃにむにバズらなくてもいいんじゃないかな、と書いてから、論を同じくする人の記事がやたらと目に入るようになりました。

「バズる」自体があいまいな日本語ですが、インターネットで自分が出したコンテンツが何万人という人々に見られ、反応されること、とでもいえるでしょうか。反応が否定的であればそれは「炎上」などと言われます。

電脳世界でわっと広がっているだけのことが、どうしてこれほど重要なことのように扱われているのか。それはもちろん、大勢の人に知られることそのものが、お金に変換できるからです。

黒船がやってきた

お分かりのように、これはテレビのビジネスモデルです。購買力のある人の塊を消費者とかマーケットと再定義して、より大きな塊に情報を一斉に届けられる仕組み。これが強力な集金マシーンだったのです。

しかし、YOUTUBEの出現で事態は一変、「大きな塊に情報を一斉に届ける」には、インターネットのほうが効率的であるとわかってしまいました。

ここで言いたいのは、だからテレビはもうだめだ、ではなく、YOUTUBEもやっていることは一緒だといいたいのです。芸能人がYOUTUBEに参戦してきている、という向きがありますが、あれは逆で、YOUTUBEが普通の人を「芸能人」にしてしまったと考えるべきでしょう。

テレビ局にやってきたグローバリゼーション(黒船)とも言えそうです。

noteはローカリゼーションへの回帰

もともと芸能人になりたい人はいいでしょう。大いにバズりを狙ってやればいい。

しかし、何億という金をマスから得るには、それ相応に自分の魂を何かに売り渡す覚悟がいると思います。そうではない人は無理して自分をタレント化し、最大公約数化し、人間性を喪失する必要はないと思うのです。

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