見出し画像

購入価格で配当利回りを計算するのは誤り

高配当株投資をしている人の中には、配当利回りを時価ではなく購入単価で計算する方がいます。

例えば、株価1,000円で購入して配当が40円なら配当利回りは4%。この株が値上がりして2,000円になったとします。

この時、時価ベースで普通に考えれば配当利回り2%なのですが、いや、私は1,000円の時に購入したので私の株の利回りは今でも4%なのだ、と考える方がいます。

これはある面では正しいですが、以下の事実を考えるとやっぱりおかしいことに気づきます。

その利回りで買い増しができない

この株を買い増ししようと考えた時、株価はすでに2,000円になっているのだから、利回り4%で買うことはできない。

乗り換えればより配当がもらえる

もし今所有する株を2,000円で売って、その売却資金で他の利回り4%の株を買ったとすると、このまま何もしないで保有し続けるのと比べて2倍の配当が得られる。

ですので、株価が2,000円になった時点で(含み益1,000円が得られると同時に)配当利回りは2%に減少したと考えるほうが自然です。従って、高配当株投資をしているのであれば、持ち株はすでに高配当株ではなくなっていることを素直に認め、別の高配当株に乗り換えるのが賢明だと思います。もちろん、高配当以外の理由でその株を保有し続けるのはありだと思いますが。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?