川崎フロンターレと過密日程対策。チームコンセプトも含めて本気で考えてみた。
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著者:クレ(@analyze_foot)
再開後のJリーグ全体として鍵を握りそうなトピックが「過密日程」。
選手層というとアバウトなのでもう一つ深く切り込むと、戦力化した選手がどれだけ多くいるのかという勝負になる。
433だったりアグレッシブだったりを掲げているので、各クラブ死活問題であり予想は出来る過密日程をどう乗り切るのかが策を考えたクラブが勝ち取れそうである。
そして、この問題点は私の愛するクラブ、川崎フロンターレでも死活問題。そう、すごく大変なのである。
今回は川崎フロンターレの過密日程対策を考えていく。
基本の方針
右ウイングに家長昭博か宮代大聖を置いたこと以外は、変更がなく個人的にもこのメンバーがベストで相違ない。
しかし、今シーズンに限っては非常識な過密日程になりそうなので2チームに分けようかと思う。
レギュラーと控えで分けるのではなくコンセプト別で2チームを作る。
かなり戦い方のコンセプトを変えたので、それぞれのチームの説明から。
チーム万能
チーム万能は、開幕で観たチームコンセプトを前面に押し出す形。
攻撃は両ウイングが幅を取りガンガン仕掛ける。学は中に入るタイミングやスペースを突く動きが上手いのでダミアンと脇坂と共に点を取るタスクもこなしてほしい。
また、ジオゴマテウスと長谷川でダミアンへのクロスの供給も確保。第一選択肢とはならないが織り交ぜる攻撃の1種類として活用。
ドリブルやクロスを織り交ぜ、脇坂のハーフスペースを突く動きも攻撃パターンに取り入れる。
また、下田と脇坂にはミドルシュートも狙って欲しい。
以上が攻撃コンセプトとなると、ボールロストが多くハイテンポな行ったり来たりの試合展開が予想される。
そこも兼ねてこなせるように右ウイングには守備で走ってくれる斎藤学、インサイドハーフには運動量の多い下田を選んでいる。
そして、守田にはアンカーとしての振る舞いを求めたい。自分のいるスペースを守りながら相手の攻撃の起点を阻害しこちらの攻撃の起点となることだ。
理由としては、守田が攻撃等で出て行った場合に残る中盤が脇坂と下田だと簡単に相手の前身を許す局面が増えそうだからである。
行ったり来たりの試合を想定しているとはいえその数自体は減らしたい上に、脇坂にはなるべく攻撃でエネルギーを割いてもらいたいからだ。
また、左サイドバックは登里が必須。幅を取る長谷川に対してインナーラップが出来ることや偽サイドバックで絞り早く長谷川へボールを供給する役割が求められるのが主な理由。
そして、ディフェンスラインの裏へのボールは全部ジェジエウがどうにかすることとする。
懸念は、まだプレーを観たことがないので推測だが守田のアンカーとしての振る舞いとジオゴの繋ぎの技術と守備能力。
だが、そこさえ問題にならなければかなり強いチームになる。
チームポゼッション
こちらは、昨年までの戦い方に寄ったチームになるかもしれない。
ウイングは中に入りがちであり、そういったプレーの得意な選手を選出。右ウイングはパフォーマンス次第では旗手が入る。
そして、そのウイング達と両立するため流動性が求められるその前線のトップには小林悠。
家長が右ウイングの場合、守備の切り替えやセット時に穴になる局面に備えて危機察知能力の高い大島を右に置くことによって相手の前進を食い止め、場合によっては即時奪回も狙う。
しかし、負担が大きいと怪我する可能性もあるのでここは田中碧と負担を分散しながら行うのがベターかもしれない。(なるべく大島に任せたい)
サイドバックは、中に入ってプレー出来る三笘の特性を見ると外を駆け上がることに専念してもらう形で車屋を起用。登里の起用がベストだが、連戦耐性はそこまで強くないのも車屋を起用する理由である。
右サイドバックは、出来る仕事の多い山根が攻撃に守備に奮闘してもらうこととなる。
中盤の真ん中に位置する山村には、セカンドボールの回収などまさにブスケツのようなタスクを課したい。加えて彼の特徴であるミドルレンジのパスやシュートやセットプレーでの得点源として機能することを期待したいところだ。
懸念としてはやはり得点力か。
小林悠に次ぐスコアラーの想像がつきにくいのがこの布陣の弱点であり、山根や山村にも得点を求めることにもなりそう。
また、右ウイングはこのメンバーの中では割と流動的であり、得点力を最も示した選手を起用したい。
昨シーズンに似たコンセプト故に考えなければならない昨シーズン失速の原因として右サイドでの攻撃の停滞も一つだと思うが、山根の加入でそこは懸念にはならなさそうだ。
中村憲剛は復帰し次第山村と変わって入り昨シーズンと同じ4231も併用するイメージである。
全体として替の効かない選手と懸念
替の効かない選手はやはり谷口ジェジエウのセンターバックコンビ。
彼らがいないと高いラインの裏をカバーする守り方が前提となるこの戦い方自体がかなりのリスクになる可能性がある。
また山根もフル稼働してもらう可能性がありそうなので、そこもかなり気になるところ。
しかし、リーグ優勝も充分狙えるようなチームが2チームできたような手応えがある。
最後に
以上が、クレが選ぶ川崎フロンターレの過密日程対策。
2チーム分作るとチームの戦力差を極端に広げないことに主眼を置くので、ベストメンバーじゃない!となるかもしれない。
今シーズン我々が見てきたフロンターレは3センターのイメージなのに何故アンカーを採用したのかと言われれば選手選考でのバランスと特徴を考えたからであり1試合のベストメンバーを選ぶのであればまた勝手が違うというところは理解してくれると嬉しい。
もし、誰か「いいの思いついた!」という方がいればぜひ教えて欲しい。
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