【6】Viticulture (ワイナリーの四季)
ブドウを育ててワインを作り出荷するため、ワイナリーの発展を目指していくボードゲーム。
ワーカープレイスメント。
テーマ性が美しく、ワインを熟成させていく過程はワイナリー経営さながら。コンポーネントも細かい部分までこだわっており、それぞれの施設コマがディテールに富んでいる。
斬新なゲームシステムを採用しているわけではないものの、一つひとつのゲームシステムが丁寧に組み合わさっている印象。まとまりがいい。
ゲームとしては春→夏→秋→冬という季節が移りゆく形で進行していく。それぞれの季節に応じて置けるアクションマスが異なっていて、ブドウのシーズンに合わせて収穫や醸成、出荷を行なっていく。
目指すは20点(拡張入れると25点)を誰よりも早く先取すること。
ワーカープレイスメントにしては珍しく、得点基準を超えるとゲーム終了のシステムを採用している。(個人的にはこれが分かりやすくて良い。アグリコラやコンコルディアでは得点の目標がなくて初心者にとっては何を目指せば良いか分かりづらいため。)
ただ、カードが強すぎる。拡張を入れるとマイルドになるが、もうカードが強いゲームになってしまうのが惜しい。
アグリコラみたく、まだドラフト性を採用して他プレイヤーが使うカードが少し把握できていれば良いのだが、ワイナリーの四季では知らん強いカードがどんどん出てくる。(テラフォっぽい感じ)
初心者にオススメのワーカープレイスメントゲームというレビューも見受けられるが、個人的には初心者にはオススメしない。
確かに、ワーカーへの支払いもないし、資源もお金に限定されているし、親ワーカーがいるのでワーカーの早取りも緩和されていて、ワーカープレイスメントにしてはマイルドなのだが、「入門」ではないという感覚を抱いた。
ある程度ワーカープレイスメントに慣れてきたら遊んでいいかも。
世界観に浸りたい初心者には良いかもしれないが、それでもだいぶゲームとしてボリュームがある。
カードの種類をもっと減らしてスッキリさせたらもっと遊びやすくなると個人的には思う。
でも世界観はホントに好きなので是非もう一度遊びたい。
評価は【6】点。
(運5:5戦術)
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