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【2】Jack & Detective (ジャックと探偵)

切り裂きジャックが起こした事件の手がかりを探偵たちが探し出し、切り裂きジャックを見つけるボードゲーム。

正体隠匿。

2021年のゲムマにて購入。
日本人デザイナー。

1人1役で、人狼役である切り裂きジャックを炙り出すことを目指す。

各プレイヤーが手番でタイル間を移動する。全員が移動したら、全員目を閉じて、切り裂きジャックが周囲の誰もいないタイルをひっくり返す。

すると、タイルが赤くなり、殺人事件が発生したこととなる。全員がいるタイルの位置を見ながら推理を進め、見事切り裂きジャックを炙り出せれば探偵の勝ち。一定枚数のタイルを赤にめくられると探偵の負けとなる。


テーマ性はいいのだが、正体隠匿としての作りが甘い気がする。タイルをひっくり返すという行為が煩雑。

音や動きといった空気感でバレてしまってゲームが破綻する。基本、正体隠匿のゲームは全員が目を瞑っている時の人狼役の動きが最小限でシンプルなのだが、この作品はそうではない。


かといって、みんなで足音をバタバタやったり、手を叩いたりしたらそれはそれで遊びやすさが損なわれてはいないだろうか。

製作過程で、この「タイルをめくる」という大きいモーションを伴うアクションがなぜ採用されたのか疑問である。


箱の作りがユニークだったり、箱自体がコンパクトだったり、コンポーネントの探偵コマが可愛らしかったりと十分なこだわりが感じられるだけにこのゲームシステムには惜しさを感じる。


評価は【2】点。


(運1:9戦術)

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