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【7】Terraforming Mars (テラフォーミング・マーズ)

火星に移住できるよう、火星を開発する企業のCEOとなり最も火星開発に貢献することを目指す拡大再生産ボードゲーム。

初めて遊ぶと3時間以上かかるような重々ゲームではあるが、実は手番でやることはすごいシンプルなゲームである。

自分の番ではアクションを2つ行う。
大抵は
①カードをプレイ
②土地タイルの配置
③称号・褒章
を行なっていく形である。

〈実際の盤面〉

カードのプレイにはコストがかかる他、条件(火星の気温や酸素濃度など)を満たす必要がある。拡大していく自分の生産資源を最大限使って、カードをプレイしていくことが主な動きになるだろう。

ゲーム評価としては、

まず、テーマとゲームシステムが本当によく噛み合っており実際に火星を開発していく過程が見てて面白い。バリエーションのあるカードたちも、本当なら読むのが嫌になるところだが、想像に溢れるカード内容になっているため興味を持って読むことができる。

そして自分の生産エンジンを作る過程が面白い。当然、コンボを組むこともできるし、段々と自分の番でできることが増えていくのが気持ち良い。ずっとコストや条件が満たせず、手札で眠っていたカードたちが終盤になるとここぞとばかりに登場する展開には胸が熱くなる。
惑星移住をテーマにしたボードゲームは他にもあるが(これから少しずつレビューします)、これは惑星開発を本当に体現したようなリアリティー溢れるゲームだった。

ただ、難点としては、

①個人プレイになりがち
他のプレイヤーとのインタラクションが少ないように感じた。基本的には、土地タイルの配置や直接攻撃するカード、称号・褒章くらいが他者を意識するところ。自分の手元を見るので必死感は否めないかな。

②逆転が難しい
生産エンジンを着実に組み立てることができていれば、後半に伸びていくのだが、カードの引きによっては生産エンジンが小さいままゲームを続けることになる。これにより、自分の番がすぐ終わって、他の人の番を指咥えて見ることになることも。時間のかかるゲームなだけに、救済処置はもっとあってもいい気はしたかな。

重いゲームの代表格であり、高い人気を誇るボードゲームの力を見せつけられた。確かに面白かった。
拡張版も出ているので、是非もう一度遊びたい。

(追記:2022.03.07.)
リプレイ性の高さとシンプルな面白さを再評価し、得点アップ。
評価は6点から→【7】点へ。

(運3:7戦略)

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