遥か東の彼方に、ジャパンと言うユートピアがあるらしいとの噂を小耳に挟みました

一昨日、ポルトガル人の妻が興奮しながら僕に話しかけてきました。

注記:僕以外の発言は全て英語を日本語に訳したものです・以降適当に訳してお伝えします

妻「さっき、私の友達が、外国人として日本に住んでんだけど、日本ではタダで住む所が手に入って、お金を政府から外国人でも貰えて、医療費もタダ、子供の教育もタダって言ってたわよ!しかも十五になるまでタンマリと銀行口座にお金が毎月振り込まれるの。いますぐスーツケースに荷物を詰めて、さあ、赤ちゃん連れて行きしましょう!日本に!

え?俺が留守の間に、日本は遂にベーシックインカムなるものを始めたのか?それとも松下幸之助の無税国家をとうとう我が日本国が達成したのかな?どちらもほぼ都市伝説レベルじゃねえか。

いや、ちょっと待ってくれ。そんな話を突然吹っかけられた僕の脳裏には、噂程度に聞いていた、某新聞社の宣伝で有名な「地上の楽園」とか、「さあ、行かう、一家をあげて南米へ」とか、そう言った動画がチラチラと・・・ワインの飲み過ぎかな。いや、違うはずだ。何かが凄くおかしい。

とりあえず、シラフになってからの翌日、本人に直接聞いてみた。

医療費タダと言ってる時点でお察し下さい。

でも、心優しい僕は、決して聞けなかった。

「それで、あなた、いまは生活保護受けておられるんでしょう?」

本人さんは、長い間日本に住んでいらっしゃっていて、観光系の事業を起こしたりしていたらしい。最近は外国語の先生をスカイプなどオンラインでやって生活を凌いでいるとの事。

もしかして、あの妻のご友人は、他の世界中の友達に向かって同じ事を吹聴しているんじゃないだろうな?しているんだろうな。大体美味しい話はすぐに広まるってのが世の常人の常じゃあないですか。

やめてください。世界中の生活に困った人が日本に全員集合してしまいます。

法務省の平成29年の報道発表資料によりますと、日本へ「上陸を拒否した外国人」は「前年と比較して約23.7%増加」したと言う事です。平成25年からだとなんと151.2%増。そのうち「不法就労活動が目的」で拒否された割合が73.5%。

人数でみると、平成29年の上陸を拒否した外国人は7181人と、数で見る分だと少なく感じますが、昭和時代末期の中学校が1学級40人だとして、約180クラス分になります。1学年9クラスだと、四捨五入して7つもマンモス校ができてしまう程の人数です。

日本ももうそろそろ移民関係で引き締めが来ても良い頃かなと思っています。

幾ら生活に困った経済移民にも受け入れ国にとってメリットがあるとは言っても、移民の負の影響や急激に増えて国が荒れる例を実際に見てきたので。更に今は伝染病の問題がある。

日本がアレの協定に加わりたいとなると尚更引き締めないといけないでしょう。

あれです。大体スパイってのは学生(ビザ)とか、単純労働者などの身分も利用してるんじゃないかな。15年前、中国の留学生がヨーロッパ地域社会の隅々にまで浸透して情報を入手しているというニュースがありましたし。

僕の大学時代の研究内容が、昔の事なんで詳しい事は全部忘れましたが、モロに中国には面白くなさそうな内容だったんですが、その研究を始めた頃、中国人からの接触が見るからに増えた。彼らは本当によく私生活での言動や行先を把握しておられますね。驚きました。噂によく聞くハニートラップは残念ながらありませんでした。ついでにもろに圧力をかけてくるんです。「どんな事を研究しているんだ?」「言動は慎め」とか高圧的に。余計なお世話や。

あと、現地妻利用してんじゃないかな。留学先で出会ったバリバリの共産党員の中国で貿易商を営む親父をもつ中国人青年留学生とか。言動がそのままスパイだったし。某中華料理屋に呼び出され「中国にはテクノロジーが必要だ。どんな事でも教えてくれ」と血眼で問われてナイーブな僕はドン引きしてました。いま日本人と結婚して、日本で貿易商やってるらしいけど、「へえ、結婚おめでとう。で、日本人の彼女を愛してるんだね?」への回答は誤魔化されたし。なんだか最後まで裏がありそうな雰囲気を否めないのが不気味だった。

まずは自分で商品作って稼ぐ事ができてから考えようや

話がかなり逸れてしまいました。すみません。

なんとなくですが、今後は、日本に限らず、国境を超えた人間の移動が難しくなりそうな雰囲気。

今回のコロナの件では、原則的に外国人を入国させない決まりにしている国が多くみられました。今は次第に入国規制が緩くなってきてはいるみたいですが。

次にきそうなのが不景気問題。ここ、ポルトガルでも失業者がどんどん増えているらしいとの事。政治家は「よくわからないが、実際は凄く高い事だけは確かだ」などとして、具体的な数字が明かされません。敢えて詳しく言わないと言う事は、お察ししてくださいという事でしょうか。6月の時点で失業率が7%でした。現在の失業者は更に高いだろうと言うことだけは分かっているみたいです。ポルトガルは観光業に依存しており、言うまでもなく世界中で観光業関係の雇用が大打撃を受けています。実際の失業率に近い数字は数ヶ月後にわかるだろうとのことです。

今現在の世界で余裕がある国はまず無いでしょう。外国人のことまで世話をするなんて事をするはずもない。外国人の就労も保証されるはずがない。なので、世界中で入国時の審査が一層厳しくなってもおかしくはない。

でも海外へ旅行に行きたい。

地獄の沙汰も金次第。

妻には、「まずは自分で商品作って稼ぐ事ができてから考えようや」と、どこかの著名インフルエンサーみたいな事をしたり顔で言って激励しました。なので本人は頑張っております。自分で作った商品が売れると、住む場所が固定される事なく収入が入ってくる。この状態を作り出したい。

最近の妻の作品を眺めていると、日本に凄く行きたいのがわかります。でもお金ないと日本は楽しめないですね。100円ショップで一つのアイテム買うのに1時間悩むより、数千円分ほど値札を全く気にせず買い物した方が気分良いです。

まとめ

さてさて、今は遂に利用価値が無いと認められたのか、変な人の接触は一切無いです。逆に僕が変な人だとして接触してきたくないんでは?なにはともあれ、平和になりました。ノーマッドでボヘミアンな生活してると気楽で良いもんです。

さて、今から妻には自分の商品作って売って利益だす事から始めて欲しいです。

二人で稼いでいた方が、色々出来る事増えますから。例えば、週末に家族で吉野家へ食いに行くとか。もちろんパパは大盛り頼みます。