日めくりアルバムチャレンジ #7 『Rock Action』

Mogwai『Rock Action』

ポストロックってなんかカッコいい響きだよねぇ。
とか思ってた時代がぼくにもありました。

　そんな「ポストロックとは何ぞや？」と思っていた頃に最初に聴いたのがこのMogwai。昔はアナログにCDをdigるしかなかったからよく図書館を利用していたんだけど、そこで見つけた「EP+6」を何故かたまたま手に取ったのがはじまり。

いままでずっとJ-popで育ったから、やっぱり歌ものが一番しっくり来るんだけど、ほぼ歌なしというインストゥルメンタルの曲をカッコいいと思えたのはそのEPに収録されている「Xmas Steps」のおかげで、ポストロックの世界に触れた最初のバンドである。

　このアルバムは、比較的コラボもあって歌が入ってるから聴きやすいんだけど、赤坂BLITZで見た来日公演はあまりに音がデカ過ぎて2〜3日耳がじんじんするほどで、Smashにクレーム入れようぐらいに思ってた。
後にも先にも、あんなに爆音のLIVEはあれが最後なんだけど、その後レコード会社の担当さんに話を聞いたら、あの時は「いかに音を大きくするかにこだわってた」という裏話を聞いて笑ってしまった。

こういったバンドの魅力はCDを聴いてわかった気になっても、なにも理解できていないということだ。狭いライブハウスでこそ感じられるあの空気中に重苦しく漂うような音圧はもはや目に見える様で、強烈なインパクトを持っていまでも記憶に留まっている。

　そんな彼らとの系譜は、ロキノンのインタビューにあった「My blood ValentineのLIVEを見て、耳から血が出た」と語っていたのをみて、そのまま『Loveless』へそして、フジロックでの初LIVEへ自分を導いてくれたりもした。

ちなみにモグワイというのが種族の名前、グレムリンが悪くなった状態。ギズモは主人公が見つけたモグワイに付けた名前ということをついぞ知ったのもこのバンドのおかげだったりする。

Rock Action