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ライモンダ

新国立劇場バレエ団『ライモンダ』2021/06/06

新国立は2年ぶり。ライモンダ全幕は初めて。

ほぼ満席。みんな舞台を待っていたのだよ。

ライモンダ:小野絢子

ジャン・ド・ブリエンヌ:奥村康祐

アブデラクマン:中家正博

3階から見たので表情は見えません。

長いのなんの。なんでそこでバリエーション踊るの?もう1人?まだ踊るの?という感じでひたすら長い。よく言えば見せ場が多い。悪く言えば物語が全然進まない。実際、物語は大したことではないのだが。

バリエーション減らして夢の場もざっくり削って結婚式もざっくり削っていいんじゃないの?誰か新演出してほしい。

グラズノフ、きれいな曲だけど眠くなる。実際寝ました。

小野絢子、最後まで疲れず崩れず見事でした。安心安定。

奥村康祐、立っているときにもう少し足先を開いた方が良いのでは。6番ではないが、けっこう油断している。

中家正博、のびのび楽しく踊っていたような。

ソリストもコールドもよく動く。厳しいミストレスがいるのだな。

決闘のシーンがあっけなかった。振付が下手なのか曲が短いのか。

女性1人を男性2人が奪い合う。ジゼルと一緒。バレエのあらすじはだいたい単純。

ドリ伯爵夫人とアンドリュー2世王。つまり両親にあたる人がいないと結婚式が成立しないのだなと理解した。

ベール、夢の場、肖像画。プティパの好みかしら。バヤデールとかドン・キホーテとか。

スペイン、ハンガリー、ポーランドとキャラクターダンスもプティパの好みなのかな。当時はどれほどバレエとキャラクターの区別があったのか。ついでにオリエンタリズムたっぷりの作品も多数作っている。

クラシックバレエだけでは全幕は作れなかったということかな(むしろキャラクターダンスがないグランバレエが稀か)。

プリンシパルの本島美和がドリ伯爵夫人(まったく踊らない役)で、ファースト・ソリストの木村優里やソリストの柴山紗帆が主役をやるのはどうなんですか?なんでプリンシパルにしないの?

貴族がずーっと突っ立っていたのだけれど、なぜ座らせないの?ものすごーく違和感があった。

公演リーフレットに改定振付・演出の牧阿佐美の経歴が長々とあるんだけど、芸術監督の吉田都の経歴はほんの少しだけ。しかも文字が小さい。おかしくないか?

それから2004年初演時の牧阿佐美の言葉が紹介されていて「中央アジアの雰囲気」とあるけれど、これ誰も気が付かないの?新国立のスタッフは誰も世界史を勉強しなかったのか?

サラセン人はイスラム教徒のことですよ。

もちろん中央アジアにもイスラム教徒はいるけれど、ライモンダは十字軍の時代の設定なのだから、アラブ人かペルシャ人かトルコ系あたり。「中央アジア」では振付も設定もすべて否定する言葉なのだが。牧阿佐美の無知を広めたいわけ?

せっかく再演するのだから、あらたに文章を考えることは不可能だったのか。2004年の文章を使うって手抜きなのでは。再演のエピソードはないはずないのに。

アブデラクマンのお辞儀がバヤデールでおなじみのお辞儀で、あーあバレエってオリエンタリズム礼賛なんだな。これ誰か(世界中の振付家に向かって問いかけています)どうにかしてほしいわ。

現在youtubeでボリショイのライモンダを見ているけれど(長いので少しずつ視聴)、こちらはもろアラブで、それはそれでオリエンタリズム礼賛で嫌だけどね。

牧の振り付けのサラセン人の踊りはある意味無国籍で、よかった。

新国立のライモンダ初演が吉田都なのはわかったけれど、相手役がわからない。せめて公演リーフレットで紹介すべきでは。ウェブサイトにはあるけれど。当時のことを振り返るのはダメなのかしら。写真はともかく名前くらい出してもよいのでは。

ついでに。ウェブサイト、そろそろ英語バージョンも作ろうよ。

松本幸四郎との対談よりも吉田都のインタビューとか吉田都と牧安佐美の対談とかの方が面白いと思うのだが。仲が悪いのかしら?

つらつらと新国立のバレエ研修所のウェブサイトを見たらバレエのスタッフが牧バレエ団出身者ばかり。だからコールドが揃うの?

(敬称略)

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