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イギリスで結婚*step by step

イギリスで結婚するのはなかなかの長い道のり。日本のように婚姻届を提出すれば晴れて夫婦!というわけにはいきません…。

昨年8月22日にイギリスに上陸してから10月6日に結婚式を挙げるまでの46日間の記録です。

ちなみにこの記事に出てくる結婚式は披露宴ではなく結婚に必要な儀式のことです。イギリスではこの式を行なって晴れて夫婦となります。

STEP0
イギリスに上陸(8月22日)

STEP1
Give Notice*(STEP3)の前にRegistry Office*が管轄する区域に7日以上住むことが必要(8月22日〜28日)

*Give Notice : 結婚予告の公示。結婚式前に結婚する2人の氏名等が登記所の掲示板に29日間掲示される(最長71日間まで延長される場合も)。結婚に対しての異議の有無を問う18世紀から続く慣習で、重婚、近親結婚、偽装結婚を防ぐために広まったといわれている。

*Registry Office : 登記所。日本の役所に相当。

STEP2 Registry OfficeにGive Noticeの面談日時を予約(8月23日)

STEP3 Registry OfficeでGive Noticeの面談(8月31日)、29日間の公示(8月31日〜9月28日)

ひとりずつ個室で面談。登記官からの質問に答え、必要書類を提出し、手数料を支払う。相手のことも質問されるので回答が食い違わないよう事前に打合せをしておくとよい。全行程1時間ほどで終了。この面談内容が登記所の掲示板に29日間掲示される。

質問事項 : 氏名、生年月日、職業、住所、結婚歴、両親の名前と職業
必要書類 (私) : パスポート、ビザ、3.5×4.5の顔写真、私がイギリスの住所に7日間以上住んでいることを示す証明書(夫が作成しサインした簡単なものでOK)
必要書類(夫) : パスポート、運転免許証、3.5×4.5の顔写真
手数料 : £70

STEP4 Registry Officeに結婚式の日時と場所を予約(9月5日)

場所は教会(宗教婚)か登記所(民事婚)。私達はシンプルかつ費用がリーズナブルな登記所を選択。式費用 : £162

STEP5 Registry Officeで結婚式(10月6日大安)

式には証人2名の立会いが必要で、夫の友人にお願いしました。他に親族や友人の出席もOK。式では登記官の前で誓いの言葉、指輪の交換、当事者と証人が結婚登録簿にサインをします。1時間ほどで終了。これでイギリスの婚姻手続きが完了!

STEP6 在エジンバラ日本国総領事館へ婚姻届を提出(12月28日)

婚姻成立日から3ヶ月以内に日本の在外公館(在英国日本国大使館または在エジンバラ日本国総領事館)に婚姻届を提出する義務がある。直接日本の本籍地役場に提出してもよい。すでにイギリスで婚姻が成立しているので報告的届出と呼ばれる。受理された届出は2ヶ月程度で日本の戸籍に記載される。これで日英両国の婚姻手続きが完了!

最後に苗字について。
国際結婚は原則「夫婦別姓」*だが、日本人は外国人の苗字に変更することもできる。苗字を変更するには、婚姻成立日から6ヶ月以内であれば氏の変更届を提出するのみ。6ヶ月を過ぎた場合は日本の家庭裁判所の許可を得た後に氏の変更届を提出する必要がある。私はパスポートなどの変更が面倒という理由で(笑)「夫婦別姓」を選びました。

*国際結婚は原則「夫婦別姓」 : 現在の日本では「夫婦同姓」が法律で定められているが、これは戸籍法という法律が根拠になっているらしい。戸籍に登録されるのは日本国籍保有者のみで、外国人は戸籍には登録されない。そのため国際結婚は戸籍法に触れないので原則「夫婦別姓」となる。

具体的には、日本人同士が結婚した場合、夫婦ふたりの新しい戸籍が作られ苗字を統一することになる。外国人と結婚した私の場合は、夫は戸籍に登録されないので私ひとりだけの新しい戸籍が作られる。そのため苗字はそのまま。

ちなみに外国人配偶者は戸籍に登録されないが、日本人の戸籍の身分事項欄に婚姻の事実が記載される(記載事項は下記のとおり)。これが日本で法律婚が成立していることの証拠になる。
〜婚姻の事実について戸籍に記載されること〜
・婚姻日
・配偶者氏名
・配偶者の国籍
・配偶者の生年月日
・結婚の方式
・証書提出日
・送付を受けた日
・受理者

全てが手探りでしたので、我ながらよく頑張ったと思います(笑)。これからイギリスで結婚される方の参考になれば幸いです。

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