【THE ONE制作記③】THE ONEとは何か
はじめに
今日は作曲風景を15時くらいからインスタライブで垂れ流していたのですが、結局歌詞が決まらないとサビが作れないとなって、ほとんど僕が唸っているだけのインスタライブになりました。
一旦今日6時間くらい考えてちょっとだけ書けたサビの歌詞の話とメロディーの話を今日は書きます。
サビの歌詞
まずは出来上がったサビの歌詞を
先にメロディーから作ろうと思って、ソフトを立ち上げてドラムと簡単なピアノのコード進行を作り、そこに鼻歌で色々とアイデアを出していきました。
そこから、やっぱりサビ頭と終わりには「THE ONE」と言えるようにしたくて、なんとなくのメロディーを作りました。
が、やっぱりそこから歌詞がないとメロディーも作っていけないと思って、サビの歌詞から作り始めることにしました。
サビというのは、めちゃくちゃ聴かれるところで、一番みんなが歌うところで、一番伝えたいメインメッセージが載るところです。
めちゃくちゃむずい・・・。
限られた文字数の中で、伝えたいことを書きながら、メロディーを邪魔しないように作らなきゃいけないので。
で、考えること5時間。僕は留学経験もないので、とにかく今までに聞いた洋楽でそういう言い回しがあるのかとか、韻が踏めて意味も通る単語がないかとか、英語に直すという部分も含めてなんとかサビの歌詞っぽいものができました。(英語が間違ってる可能性は大いにあり)
ちょっと分解して、なぜその歌詞にしたのかを書いてみようと思います。
THE ONEとは何か
まずサビ頭にTHE ONEってみんなで言いたいので、必然的に頭にTHE ONEが入りました。でその後にメロディー的に何か歌詞を入れなきゃいけないとなった時に、
THE ONEとは何かという問いにぶち当たりました。
そもそもTHE ONEとは何か。
THE ONEというものを何と捉えるか。
今回のステージでの演者達のことだけ?
THE ONEに関わった全ての人たちのこと?
世界人類?
僕は、一つの「共同体」なのではないかと思いました。
逆境を乗り越えて、強く生きてきた人達の共同体。
その強く生きてきた人たちが作ることのできる、そして居たいと望んだ共同体、欲しいと望んだ共同体。
なぜ居たいと望むのか、欲しいと望むのか。
それは「共に強く生きたい」から。一人で生きていけない世の中で、共に強く生きれる仲間を僕たちは欲している。だからコミュニティに属し、家族を形成し、友達を作る。
そうやってできた共同体において、僕らは一緒により良い明日を描く希望を持てる。僕らは夢を追う勇気を持てる。つまりその共同体は、より良い明日を描きたいという希望の総体、夢を追う勇気の総体。
書いてて頭の中ややこしくなっちゃったから、シンプルに僕に置き換えてみる。笑
僕は一人で生きていけないです。
だから誰かといたい。
共に一緒に生きていくことができる仲間が欲しい。その人達となら、希望を持てる。勇気を持てる。
そしてその仲間達もきっと同じ願望を持ってきた仲間達、そして逆境を超え、強く生きてきた仲間達。
彼らとなら、一つになることができる。
強く生きてほしい
ここは、THE ONEというステージのメインメッセージを。
僕らは無意識であれ意識的であれ、強く生きているということを前提として、
強く生きていれば、THE ONEである。
だからあなたが見ているそのステージに立っている人たちだけがTHE ONEなんじゃない、今この曲を聴いているあなたも入れて、THE ONEである。
前提に習うなら、全人類がTHE ONEに入ることができる。
裏を返せば、強く生きてほしい。強く生きていこうと願うならば、より良い明日を願うならば、夢を追う勇気を欲すならば、その時点であなたは一人ではなく、共に生きる仲間がすでにいる。
ちなみに、overcomeという単語を使うかでめちゃくちゃに悩んだ。
打ち勝ってそうなイメージがあって。でも、その困難を壊したり打ち負かすわけではない。あくまで超える対象。超えた壁は超えた後も自分の後ろにある。その壁があったからこそ、乗り越えた自分があって、自分の強さの一部になる。だからovercomeでいいかと思った。
あと、miseryにするのか、adversityにするかも迷った。
adversityがシンプルに逆境って意味で、でも語感的に収まりが悪かったし、miseryの方が逆境の中で感じる気持ちを表してる感じがしたので、そっちを採用した。
前半と同様に、THE ONEという共同体は、そこにおいて持つことができる感情や思いの総体となる。
より輝く日を描きたいという強く生きてきた人々の灯火の総体。
逆境を乗り越え、人の涙も自分の涙も抱きしめたいと思う愛の総体。
ちなみに、前半のbetter dayとここのbrighter dayはWe are the worldからのインスパイアです。ちゃんと彼の願う平和を引き継いでいたい。
僕らが、より良い日を、より輝く日を作ることができるんだということに、変わりはないと思ってます。
何がなくなるのか
このTHE ONEという共同体において、何がなくなるだろうかというのを考えました。
で、LES WORLDの活動って実は、このTHE ONEという共同体を作り続けてきたんだと書きながら思いまして。
国創りや無人島でも、海外ワークショップでも。
僕らの間から消えたものは、おそらく宗教とか国籍とか言語ではなくて、バックグラウンドでもなくて、というかそこは消えなくて。それは消える必要はなくて。
ただその言語や国籍やバックグラウンドの違いでできていた「分かり合えない」と思っていた境界や壁は消える。抱きしめ合えるようになる。
そして、ただ人と人として抱きしめ合える。そこに向こうが子どもだとかこっちが日本人だとかそんなものはどこかに消えてる。
強く生きてきたからこそ繋がって、強く生きてきたからこそ相手の涙のわけがわかる。相手の悲しみも苦しみもわかる。わからなくても理解しようと思える。
そこに争いもない。
ちなみに、争いをwarとするかも悩んでました。
warという言葉を入れた瞬間に「ああ平和ソングね」と浅はかにカテゴライズされてしまわないか。
でも、それならそれでもいいと吹っ切れました。
そう吹っ切れさせてくれたエピソードがあって。
あるキャストの子が、タイである子どもに「日本人は昔ひどいことしたから嫌い」と言われました。
でもそのキャストの子は彼に向き合って、なぜこの活動をしてるのかを伝えて、彼と一緒に時間を過ごす中で、最後には彼はめちゃくちゃ僕らの元に来てくれるようになりました。
僕はその時に、一つの平和を見ました。
歴史は変えられない。けれど、互いに伝えて理解して、民族ではなくその個人を理解することが、戦争を無くす小さなきっかけになるんじゃないかと思うんです。
そんなこともあって、warという言葉を選びました。
あとは音楽的にどうしてもここは韻が踏みたくて、borderとorder、wallとwar(しっかりは踏めてないけど)にしたっていうのもあります。
僕は一人じゃない、あなたは一人じゃない
最後。
結局この歌は誰に必要な曲なんだろうと思った時に、
「これまで一人で強く生きてきた人」だなと思いまして。
基本ここまでの歌詞は全部、歌ってる側の話になっていて、聴いてる側にそこまでベクトルがしっかり向いてない。
でも僕は、僕にも歌ってる人にも聴いてる人にも「THE ONE」に入ってほしい、というかすでに共に強く生きる仲間なんだよとわかってほしい。
傍観者じゃなく、強く生きてきたあなたもTHE ONEで、だからあなたはすでに一人じゃないんだと伝えたい。
そう思うのは、僕自身が「一人で強く生きてきたんじゃないか、実は誰も自分のことなどわからないんじゃないか」とふと思ってしまう人間だったから。
でも海外や日本の中で、音楽を通していろんな人と出会って、自分と同じ痛みを知ってる人が、自分の苦しみをわかってくれる人がいることを知った。
わからなくても理解しようとしてくれる人がいる、涙を流して抱きしめてくれる人がいる。
そのことを知った時に、「自分と同じようにみんな一人で強く生きてきたんだ。でも今は一緒に強く生きていける。自分はもう一人ではない。」と思える。
たまに忘れてしまって「死にたい」と思うこともあります。でもそんな時にこの曲が思い出させてくれるんじゃないかという願いも込めて、どうしてもサビの中に入れたくて、入れました。
最後に
乱文・長文でした。
こんなに考えて、まだサビだけかいって思いますが、丁寧に丁寧に考えられることは全部考えて最高の曲にしたいと思います。
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