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【THE ONE制作記④】平和

はじめに

これ書いてるの朝の5時なんですけど、この生活を続けるの本当にみんな良くないからやめよう。
特にクリエイターの皆さんわかるかもしれないですが、集中してるとご飯とかお風呂抜くじゃん。
良くないよねぇ。

ということで、朝5時まで頑張る生活を3日続けて、なんとか1番の歌詞とメロディーはできましたので、今日はその歌詞とメロディー(こっちは文章で伝えづらいのでちょこっと)について記しておきます。


大人数映えしつつ、ピアノ一本でも美しいメロディー

この曲はメロディー優先ではなく、コード優先でピアノで作ってまして、
なんでそうしたかというと、メロディー優先だといつもの作曲の癖がでてしまうからです。

メロディーから作ったりギターで作ったりすると、自分が影響を受けたアーティストや、今まで自分が作った曲に似てきたりしやすいので、自分が普段やらないコード進行とか、音楽理論も考慮して作るために今回はピアノでコード優先で作っております。

まだ全然変更する可能性はありますが、
とにかく今回意識したことは、
「フィナーレに相応しい大人数映えするメロディー・構成であること」
「ピアノ一本の弾き語りでも美しい曲であること」
の二つです。

僕はこの世で1番力を与えてくれる音は、重なった人の声だと思ってます。
この曲では、それを存分に活かしたい。
だから作りながら常に頭の中でどういうコーラスが重なるのかを考えながら作りました。
加えて、構成についてはステージングも含めて、大人数のエネルギーが1番爆発するような展開を作るように意識しました。
さすがに文章ではわかりづらすぎるので、できたらぜひ聞いてみてください。

そしてもうひとつ大事にした、弾き語りでも美しい曲として作るということ。
基本的に音楽は音を足せば足すほど、派手になるしエネルギッシュになります。

けれど本来あるべき姿は、最低限の状態でも人を魅了する音楽です。
だからバンドやコーラスがない想定で、作曲はピアノの弾き語りをしながら作りました。
弾き語りverもいつかライブでやれたらと思ってるので、その時はまた違う雰囲気を楽しんでもらえたらと思います。

平和の始まりとは何か

サビでは、THE ONEというものが何かについて、メインメッセージと共に書きました。

で、それに繋げるためのAメロBメロの歌詞は何を唄うべきなのか考えた時に、THE ONEになるための物語、平和の始まりについて書かなければいけないと思いました。

THE ONEは一つの平和の形であるというのはなんとなく前回書いた気がします。ダイレクトに平和というものに1番では触れてはいませんが、少なくともTHE ONEというこの一つの共同体が平和の始まりであり平和の一つの形であるのは間違い無いと思ってます。

AメロBメロを書く上でとても悩んだのは、「1人で強く生きてきた人」という「1人」に向けた曲でありながら、122人が歌う平和の曲としても成立させなければいけないというところでした。
ここでの平和は、大きな世界平和としても、最小単位の個人の平和も包括します。

そこも踏まえて、歌詞と合わせて僕の頭ん中を書いていきます。


Each night I cried,I talked to the moon.
"Is there somebody can hear my call?"
I was just trying to survive
to numb my pains and to be strong.

(泣いてしまう夜はいつも、月に話しかける。
僕の呼ぶ声が聞こえる人はいるのかな?って
ただ生きるのに必死だった。
痛みを紛らわすために、強くあるために。)

Aメロの前半です。
結局、平和の始まりの始まりは痛みを持つ1人なんだと思います。

痛みもなく、争いもない、葛藤もない世の中に生まれていたら、人はそもそも平和という言葉も知らないし、平和というものを望まないと思います。

痛みや争い葛藤を知ってしまっているからこそ、それを乗り越えた先の平和を願う。

この曲の主人公は、その痛みを抱えながら、1人強く生きる人です。
そして、これは僕でもあり、この曲を歌うであろう子でもあり、この曲を聴くあなたでもあると思ってます。痛みを抱えたことのある誰もがこの曲の主人公です。

ちなみに僕の曲にやたら月が出てくるのは、
自分のトレードマークだからとかじゃなく、
夜中に曲作ってて、疲れてタバコ吸ってると大体月が見えるからです。

Dear my friend looks up the same moon.
I am the one who hear your call.
We're all different, but still the same.
Every piece of you leads me to you.

(同じ月を見てる友へ。
僕は君の呼ぶ声が聞こえてるよ。
僕らはみんな違うけど、でも同じでもある。
君の全部が僕を導いてるんだ。)

こちらはAメロの後半。
曲では少しだけ間奏をいれて、Aメロの後半になります。

後半の主人公はどう捉えてもらっても構いません。
成長した前半の子でもあるし、前半の子とは違う子でもあって、決まった定義はないです。

ただ、2人登場しているということが大事で、この2人こそが平和の最小単位であり、THE ONEの最小単位だと思います。

違う人間だけれど、同じでもある。
それぞれ考え方や体験したことは違う、外見も中身も違うけれど、生きる中で痛みを抱えるということ、幸せを感じるということ、悩むということ、などすべての人に等しくあることで、人と人は繋がろうと思うし、繋がれる。
本来、人として生きてる以上同じなことは沢山あって、それを共感して欲しい、共感できる、分かり合いたい、分かり合えるから繋がったはず。平和を求めて繋がったはず

そして、プラスなことだけじゃなくて、マイナスなことも平和のための繋がりになるんだというのをこの4行で書きました。

ちなみに、ここも月見ながら
「月って地球のどこから見ても同じなんだよなぁ。」とか思いながら書いたので、こんな歌詞になってます。

What tears us apart under the same sky?
religion?language?skin color?
The truth is that they can't do.
All my pains and all your scars
will be our kindness and love.
And they let us enbrace each other.


(この同じ空の下で何が僕らを引き離すのか。
宗教?言語?肌の色?
本当はどれも違うんだ。
僕の痛みすべて、君の心の傷すべてが
僕らの優しさと愛になる。
そして僕らは互いに抱きしめ合う。)

Bメロです。
ここはAメロを膨らましつつ、サビに繋げられるように書きました。
そして1番時間かかりました。

めちゃくちゃ考えて、急にでかいことしか言わなくなっちゃったり、逆にずっとミクロなとこから抜け出せなくてサビに繋がらなかったり、、、。

で最終的に、
・Aメロに書いた最小単位の2人に制限などない
・大きい平和と最小単位の平和も変わらない
・THE ONEのステージを体現する歌詞
・LES WORLDでの自分の体験
・日常にも当てはまる歌詞

の5つの要素を盛り込むように作りました。

Bメロでいわゆるみんながイメージする「平和」というものについても歌いつつ、その最小単位の2人にいても歌うことで、
THE ONEというステージにも合うし、日常にも当てはまる歌詞になる気がしたので。

ここで書いたことは僕がLES WORLDで感じたことでもあるし、平和というものにおいてもすごく大事だと思うこと。
そして、逆境にあった時に自分に伝えておきたいことでもあって、歌を通して誰かに伝えたいことでもあります。

言語も宗教も肌の色も、僕らを引き離すものではなくて、あくまでそれはただの違い
全部違くたって僕は子ども達といつも抱き合って、涙流し合ってる。
そこに何があったかと言えば、優しさや愛でしかない

で少なくとも、僕の優しさや愛は、心に傷を負った時、痛みを抱えた時に僕が欲しかったもの、もらったもので、傷や痛みがあったからこそ得られたもの。そして、きっとそれは向こうもそう。

だから、痛みや傷は、優しさ、そして愛を生む。その優しさと愛こそが抱きしめ合わせるんだということを僕の経験から、ステージの上からでも、日々の中でも伝えたくてこの歌詞になりました


ちなみに、平和について歌ってる曲を色々聞きながらこの辺の歌詞を考えてたのですが、
大きいことを書く勇気を持つことが大事だなと思いました。
僕はいつもなるべく大きいことを曲の中で書かないようにしてるんですが、そのスタンスでいってたら、この曲は書けなかったです。


おわりに

あぁ7時だ、、、。
まだ2番もある(ていうか1番の後の展開をまだ考えてない)けど、5月中にある程度形にできたらと思ってます。

明日はちゃんとご飯食べよう。

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