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「GOOD LUCK」歌詞解説〜この歌は君の明日を導けはしないけど〜

はじめに

「月明かりのような音楽を届けるシンガーソングライター」のanagonです🌙

僕は作詞作曲からMV制作まで基本的に一人で行っているのですが、最近曲を聴いてくれた方から、

「この歌詞はどんな意味なの?」
「なんでこの言葉を使ったの?」


などの質問をいただけることが増えてきまして、
僕自身も、
作り手がどんなつもりでその言葉を紡いだのかとか、どこを聴き手に委ねたいのかを説明できなければならない、と思っていたところだったので、

anagonの音楽室という形で、主に歌詞の解説をさせていただくことにしました😎


anagonファンの方には、さらにanagonを好きになってもらえるように、
anagonを知らない方には、シンガーソングライターがどんな感覚で歌詞を書いてるのかが伝わるように、
丁寧に書かせていただきますので、よろしくお願いします!

既にリリースしてる曲については、曲自体の解説も合わせて説明します!
まだリリースしていない歌詞だけの曲については、歌詞の説明をメインにさせていただきますー!


第一弾は僕が人生で初めて書いた曲「GOOD LUCK」の歌詞解説です!

1.「GOOD LUCK」ってどんな曲?

この曲は僕が高校一年生の時に、当時ボーカルをしていたパンクロックバンド「Million Method」の初のオリジナル曲として作詞作曲した曲です。
何度か歌詞の変更をしましたが、最終的に一番最初に書いた歌詞がそのまま残りました。

作詞の影響はMr.ChildrenとBUMP OF CHICKENから受けていて、作曲の影響はカナダのパンクバンドSimple Planや、ロードオブメジャーの影響を受けてるかも。

当時の僕は、暑苦しいのではなくて、寄り添ってくれる応援ソングが書きたくて、
GOOD LUCKはそのスタンスが露骨に出てる楽曲になってます。

端的に言うと、
「いつだってどんなときだって僕は君の背中を押すよ」
っていう曲です。

ライブの時はガラッと雰囲気変えて弾き語りバラードバージョンで歌うことが多いです。

2.「GOOD LUCK」歌詞解説

"この歌は君の明日を導けはしないけれど"

最初の歌い出し。
完璧じゃないし弱い小さな人間な僕だけど、歌わして欲しいんだっていう僕のスタンスが一番出てる歌詞です。ちなみにこのスタンスは今も変わらずです。

"晴れた日に背伸びをしよう
影がそれだけ伸びていくから
届かないような場所だって
案外近くにあるからさ"

1番のAメロ。この曲を届けたい人は「夢を追いかけるのを諦めようとしてる人」でした。
具体的なイメージとしては項垂れていたり悲観的になってる状態の人。
だからその人にまず少し顔をあげて欲しくて、
「気持ちが上向きな時でいいからさ、いつもなら諦めちゃうことしてみようよ。そしたら案外できちゃったりするぜ」
ってことを伝えたかったんです。
そしたら、ちょうど昼下がりの授業中の教室の窓側で、自分の手の影が伸びてく様子を見て、ぴったりやーんってなってこの歌詞になりました。

いつまでそこで祈ってるの?
神様なんていないのに
この道のりを作ったのは
そう 君なんだから

1番のBメロ。なんか当時はやたら「神様なんかいない!」って思ってました笑
家族が大変な時期だったっていうのもあって、「神様がいるんだったら、こんな大変な思いをするはずないのに」って思ってたからだと思います。
それで出てきた歌詞が前半部分。

後半の歌詞は、Bon Joviの「Welcome to wherever you are」という大好きな曲の大好きなフレーズ「you made it this far」を貰ってきました。
Reunionという別の自分の曲でも使ってます。

この歌は君の明日を導けはしないけど
少しでも君の夜空の月の光になれたら
GOOD LUCK

1番のサビ。最初書いた時は「夜空の月の光」ではなく「夜空の星の一つ」でした。変更したのは自分の作りたい音楽が「月明かりのような音楽」と言語化できた時です。
「少しでも、あなたの足元を照らしたり、少し先の道を照らせる月明かりにこの歌がなれたらいい」
という思いでこの歌詞になりました。

嘘つきのサーチライトや
使いまわした道標が
かじかんだ手をひいてくるけど
そこに君の答えはないよ

2番のAメロ。これは比喩表現を入れてみたくて書いた歌詞です。
僕が通っていた学校はいわゆる進学校ってやつで、時々言われる現実主義的な言葉だったり、不条理な言葉にモヤモヤしてました。
それがここの歌詞に反映されてます。
「嘘つきのサーチライト」は、善人顔で自分を誤った方向に導こうとする凄そうな人、
「使いまわした道標」は、ステレオタイプの名言や常識を例えてます。

弱ってる時ほどそういうものに頼りたくなるけど、安易に頼ったところでそこに本当に求めるものなんか無いと思う
という考えで書きました。

いつまでそこで泣いてるの?
答えが流れてしまう前に
萎んでた夢を膨らまして
さぁ 明日を描こう

2番のBメロ。ここはもう歌詞通りです。
泣いてたら、どんどん辛くなっちゃうから、また夢を膨らまして、進んでいこうよ。
っていう歌詞です。

夜道の灯りがいつも灯っているかはわからない
それでも前を向いて明日の君を迎えに行こう
GOOD LUCK

2番のサビ。お気に入りの歌詞です。
夢を追いかけてると、整備された道ではない、街灯のない道を行く時もある。
それでもこの曲はあなたの月明かりになるから、一緒に前向いて歩いて行こうよっていう歌詞です。

その道が間違いなんて誰が決めたのだろう
行きたい道を行け 君が強くなれるように

ラストのサビ。ここはなんかダイレクト応援フレーズですね。ライブの時はここ歌う時が一番熱がこもります。
もう、歌詞の通りです。

間違いなんてない、行きたい道を行けばいい。
それが君を強くする。

この歌は君の明日を導けはしないけど
少しでも君の夜空の月の光になれたら
GOOD LUCK

ラストの大サビ。
ラストのサビで結構強めの言葉を使ったので、
最後に、
この曲でいつでもあなたの背中を僕は押すよっていうのを伝えたくて入れました。



終わりに

歌詞を細かく説明するというのは、果たしてどうなのかという思いもありつつ、
ただ、自分はこういうつもりで書いたんだよって言うのを伝えておく分にはいいことかなと思いました。

もちろん人によって解釈が異なるし、色んな人の解釈で聴いてほしい。
僕のものが正解なわけでもなんでもなく、聴いてくれる人に一番しっくりくる解釈がその人にとっての正解だと思います。

こんな感じで、時々書いた曲の解説をするので、また次回もよければ読んでくれたら嬉しいです☺️

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