お別れの予感で 気付いたんだ。 あなたは 最高の パートナーだって。
こんばんは。 noteさん。
八年越しの満月は、庭咲きの萩と今年の実りを、雲間から照らしています。
涼風のあと、心地よい眠りについたら、あしたの声がすぐに聞こえました。
何でもない、一日の、はじまりは、
なんとなく、いいような気がして、
目覚めたら、まず、お水を飲みます。
冷蔵庫の、扉に並んだ、ボトルから、
お決まりの、カップにたっぷりと、
夏は冷たいまま、冬はレンジで温めて。
今日だって、いつもどおりに、
ぼんやり、を眺めながら、
生まれたての、今日の、わたしに、
ゆっくりと、染みこませました。
これから起こる、出来事の、
予感、なんて、全然、なくて。
それなのに、
二杯目の、続きの、ドアを開けたら、
そこにある、はずの、灯りが、
消えて、しまって、いました。
我が家にやってきて、17年。
ずっと支えてくれた、大きなカラダは、
いつの間にか、確実に、
年をとって、いたんです、ね。
記念日の、お祝いのケーキや、
採れたての、我が家の野菜も、
あの人がよく食べた、アイスクリームだって、
いつでも、おんなじ場所にいて、
ひんやり、守って、くれていました。
あたりまえ、って思っていたから、
突然の、明らかな、主張に、
おどろいて、焦る、ばかりで。
たまたま点かなかっただけ、、
ひとりで言い聞かせながら、
電話をかけた、その先からの、
悲しい知らせが、虚しく、響きました。
もう部品がなくなって、直す方法がない、んです。
どうしようもない、現実の、中で、
受け止めたくない、気持ちに溺れながら、
これまで一緒に過ごしてきた、
深くて長い、時間を感じました。
いつかはやってくる、その日、が来たんだって、
納得しようとした、のだけれど。
やっぱり、、諦められなくて、
まだ繋がっている、はずの、
明日への、糸を、必死に、探していました。
熱を失った、呼吸の奥に、あるはずの、
まとわりついた、結晶を融かしたら、
もしかしたら回復する、かも、しれない。って。
助けに来られなかった、近くの、電気屋さんからの、
申し訳なさそうな、精一杯の、アドバイスに、
一縷の、望みをかける、ことにしました。
積み重なった、想い出の、粒が、
ゆっくりと、すこしずつ、
懐かしさの、しずくに変わっていく、間に。
すみの隅まで、カラダを磨いていたら、
ずっと前からの、黒い固まりや、
痛みに耐えてきた、古い傷が、
意外なところに、たくさんあって。
これまで表面しか、見てあげていなかったことに、
ようやく、気がついたんです。
ひとつひとつを、きれいにしていくと、
その細やかな、無駄のない、造りが、
今になって、また鮮明に、なってきて。
全てが考えられた、完全な、デザインだって、
言ってしまえるくらいの、
魅力的な、その存在が、
とても、愛おしく、なりました。
これまで、いつも隣にいてくれて、
いつの間にか、毎日の、一部に、
なってしまっていた、けれど。
わたしにとっての、かけがえのない、
ベスト・パートナー、なんだってことを、
痛いくらいに、知らされました。
これ以上に、ぴったりとくる、
出逢いが訪れる、なんて、
もうないんじゃないかな、、って、
思ったりしています。。
そんな気持ちを、地球と一緒に、
ひと巡りさせた、あとで。
お別れの、予感に、おびえながら、
祈りに導かれた線を、繋ぎました。
きっと、届いてくれる、と信じて。
もう一度、動き出してくれた、そのぬくもりに、
先延ばしの、さよならを、どこかで感じながら、
心からの、よろこびを、噛みしめています。
残された時間を、いたわりながらの、
最高の、相棒との、ツナワタリの旅が、
今日からまた、はじまりました。
追伸。
なんの木か気になって、進めずにいたけれど、
次の誰かを、探していくことにしました。
それでも、また逢えることを、信じています。
最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。。