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「生」の波動

2024/1/7に行ったライブのお話。
本当は翌日に投稿したかったけど、体調を崩してしまってちょっと遅れての投稿です。どうしても残しておきたかった。


29歳女、ついに、人生初のライブに行ってきた。

ここでいう「ライブ」とは、超大物アーティストがドームで行う「コンサート」とも呼ばれるようなものではなく、ライブハウスで行われるライブのことだ。1ドリンク制、数百人~数千人規模のライブ。

この世にはライブなんて何度も行っている人も多いし、何を今さらと思う人もいるかもしれない。でも、わたしは今までバンドミュージックにほどんど興味がなかった(ドンピシャ世代のRADWINPSすらまともに聴いてこなかった)から、ライブなんて行ったことがなかった。

初めての“体験”は衝撃的で、感動的で、最近自分が蓋をしていた何かが解放されたような感覚が今もなお忘れられない。

・・・

1/7(日)、わたしはTOSHIMITSU東海オンエアのとしみつの個人/音楽活動名)のライブに足を運んだ。

旦那と一緒に行く予定だったけれど、いろいろあり一人で行くことになった。初めてのライブということもあり、会場に着くまでは本当に心細くて「行くのやめようかな……」と頭によぎったくらいにはドキドキ。
でも、次のライブがいつになるかわからないし、次があるのかもわからないし、東海オンエアも去年いろいろあって活動を休憩していることもあり「推しは推せるときに推せ」の気持ちがすぐに勝った。複雑な思いを抱えながらもライブを続けると決めた彼の雄姿を、この目に焼き付けたかった。

会場に着いたら、ライブ慣れしていそうな人たち、仲間同士でワイワイしている人たちが大勢いた。そんな中、自分はひとり。早く始まってほしいと願いながら待機列(非常階段?)に並ぶ。普段家で仕事しているわたしはギュウギュウの人混みに面食らう。男性より女性が多いのが唯一の救い。

しかし周りをよく見ると、ひとりで来ていそうな人もたくさんいた。ドキドキソワソワしていたのが嘘のように、わたしはその場に慣れることに成功。開演までにグッズは買えるのだろうか?と静かに何度も時計を見つつ、整理番号順に呼ばれるまで待つ。

ホールに入ると、すでに人がいっぱいだった。曲に応じた振る舞いがわからないので、観客の動きも良く見える後方の隅っこに陣取った。何気なく関係者席の方を見上げると、バディの高岡さんを見つけて気持ちがアガり、旦那に「高岡さんがいた!」とLINEを送ってしまう。

会場が暗くなり、いざ開演。

画面の向こうにしか見たことのなかったTOSHIMITSUが目の前にいる。
スピーカーからしか聞いたことのなかったTOSHIMITSUの声がダイレクトに伝わってくる。
それだけで感動的だった。実在する人なんだ、一人の生身の人間として生きているんだ、ってバカみたいだけど感じずにはいられなかった。

やりたいことを真剣に、一生懸命に、夢中になって取り組んでいる人を目の前にして、エネルギーがまるで波動のように自分の体内に響き渡る。
こんなに夢中になれるって、なんて尊くて、眩しくて、カッコいいのだろう。そう思わずにはいられなかった。

そう感動しているうちに、わたしはTOSHIMITSUのパフォーマンスに夢中になっていた。周りの観客の真似をしながら、一生懸命手を振りタオルを振り拍手し踊る。
そして、わたしがどれだけ声を出しても自分で自分の声すら聞こえない環境であると気付き、なりふり構わず一緒に歌う。全力でコール&レスポンスを楽しむ。

ときどき冷静な自分が現れて、
こんなに全力で歌って喉潰れないのかな?
音源と違うアレンジ入ってるし、本当に歌っているんだな~。
わたし、人の目気にせずめっちゃ楽しんで自分開放してる!
……なんて思うことも。

Revolverという曲の途中で、TOSHIMITSUがステージ上から姿を消し、演奏も止まる。

え、なんだろう?

すると、客席の後方扉からTOSHIMITSUが現れ、TOSHIMITSUがスタッフに肩車をされ、あれよあれよという間にわたしの目の前で止まる。

無意識に叫んだ。直後に自分で驚く。

ステージ上にいても顔は見えていたけど、もっとハッキリ見える。応援したい人が目の前にいる。汗も見える。息づかいまで聞こえる。TOSHIMITSUがすぐそこにいる(後方の隅っこにいて良かった)。

まるで「生」「生命」を共有しているかのような気分になった。

Revolverの続きが始まり、目の前の彼に向かって必死に声を出す。手を振る。だんだんと涙が出てくる。

東海オンエアに降りかかった騒動でいろんな想いを抱えても、ライブを続けてくれたことへの感謝。歌やトークを通して、彼の生々しい人間らしい感情と愛をオープンに共有してくれていることへの感謝。TOSHIMITSUや東海オンエアがつぶれないでいてくれたことへの感謝。直接応援できる環境への感謝。

ピエロというバラードをしっとり歌っている間も、わたしの涙は止まらなかった。同じように泣いている人も何人かいた。

その後も歌で盛り上げてくれたり、トークで笑わせてくれたり、たくさんたくさん楽しませてくれたTOSHIMITSU。2時間くらい?があっという間だった。


終わったとき、たくさんの感情を自分もあらわにし発散したからか久しぶりにスッキリしたし、何より、誰かを全力で応援できることの幸せを感じた。
これまでライブやイベントに足を運ぶほどのファンになった経験がなかった(東海オンエアの10周年イベントは配信で参加予定だったが中止になってしまった)けど、見事にハマった。

ライブ、一人でも行ってよかったな。一人でもまた行きたいな。

ライブまたやりたいっていう彼の言葉を信じて、またその時にはチケット当選すると信じて、次回を待とうと思います。何事にもまっすぐなTOSHIMITSUをこれからも応援したい。


あー、わたしもそれだけエネルギーを注いで夢中になれるものを探したいな。


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