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日記:カッパと舞踏会と葡萄狩り
10/1(金)
夕方、家に帰ると家の前で友だちのカッパが待っていた。
明日の夜舞踏会があるから招待したい、と言う。
着ていくドレスがない、と言うと、
「大丈夫みんな裸だから」と言うのでホッとした。
10/2(土)
仲の悪い右隣の家から電話が来た。
葡萄狩りに行ったので葡萄のお土産があります、と言う。
最近は挨拶もしなくなっているので驚く。
穴から葡萄を送りますから受け取ってください、と言うので喧嘩して以来ふさいであった隣の家と通じている穴の前で待っていると、葡萄の軸だけが転げ出て来た。
届いたか、と聞くので、軸だけで実がついていない、とイライラして言うと、丁寧な口調でこう言った。
「大変よい香りの葡萄でございました。特に軸が素晴らしい。いまいちど鼻を近づけ、ぜひ香りをご堪能ください」
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