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僕はどう生きるか。【椿優希】

最近ずっと休みが無い。

ありがたいことに、やることがたくさんある。

全部楽しい。

でもさ、たまに愚痴りたくなるでしょ?

みんなは。

僕も昔はよく忙しいことに悪態をついていた。

でも今の僕はそんなことはなくなったな。

それは、忙しくなるたびに、ある日のことを思い出すから…

あれは少し暑くなってきた、初夏の頃だった。

当時は稽古やレッスンがありすぎて忙しいときは同居人のおじさんに良く愚痴っていた。

その日も例に漏れずおじさんに愚痴っていて、大変だなぁ、なんてヘラヘラしながら言っていた。

いつもは一緒になってヘラヘラしてくれていたおじさんの様子が変だった。

その経験は財産だから、大切にしなさい。全力でしなさいと、普段とは違った雰囲気で話し始めた。

体が動かなくなっていく病気になったんだと、こっそり教えてくれた。

何事も、出来るうちにしなさいって。

僕は今だに、あの時のおじさんの優しい笑顔が忘れられない。

命は誰に対しても平等に与えられている、いつ死ぬかなんてわからない。

いつ健康で無くなるかわからない。

だから僕は今日に感謝して、今日も作品を作り続けるんだ。

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