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自尊心のバランス2022

みなさまあけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

今年こそはもっとnoteを書きたい、みたいなことをここのところ毎回書いている気がしますが頑張ります。



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今日は自尊心について。前から書きたいと思っていた。こういうのを「構想×年」みたいにいうのだろうか。違うか。

精選版 日本国語大辞典「自尊心」の解説
じそん‐しん【自尊心】
〘名〙 自尊の気持。自分を尊び他からの干渉をうけないで、品位を保とうとする心理や態度。プライド。

※このnoteでは「自分を尊び」の要素で自尊心という言葉を使います。≒自己肯定感ですね。

Twitterなどを通して結構な数の相談をされたり悩みを明かされたりすることがあり、その多くが「自尊心高めていこうね」と言いたくなるものが多い。私自身若い頃特に私は自尊心、自己肯定感がものすごく低かった。30歳くらいから徐々にマシになり、最近ようやくこの部分においては生きるのが楽になったような気がしている。

特に20代前半までは「私には女として価値がない」「自分は大事にされなくても仕方ない」とわけもなく、しかしかなり深く信じ込んでいて、そのせいで辛い目にあうことが多かったというか辛い目にあう選択肢を自分で選んでいた。

自尊心が低いことの一番の弊害は恋愛関係における影響である。(特にこの傾向は男性より女性が圧倒的に多いと思うがそれはなぜと聞かれるとまだ私も結論に至ってはいない。)
モラハラやそれに準ずるようなひどい扱いを受けている人に私ができる回答やアドバイスは「その男はあなたのこと全く大事にしていないので今すぐ別れましょう」ということだけだ。
自尊心が高いひとはまず自分のことを大事にしてくれない男は選ばないし、ひとりの男性と別れたとて自分の価値は下がらないと肌感覚というか刷り込まれた当たり前の価値観として備わっている。大抵そういう人は家族に大事に育てられていて、そうじゃない我々から見るとどういうわけか一目でこちら側との「違い」に気付く。私も若い頃はそんな人たちを心から羨ましいと思いながらも自分自身どう変わったらいいのかもわからずひどい男を追いかけ、すがっていた。

自尊心が低いとただの性欲だったり、もしかしたら金を貸してくれるから家事をやってくれるからという利用の目的で近づいてきているだけなのに「自分が必要とされている」と勝手に脳内変換してしまい、そしてそのことにすがる。この人に必要とされているから私には価値があると思ったり、必要としてくれていることが何より大事で、ひどい扱いを受けていることに目を瞑ったりそもそも私はこんな扱いをされても仕方のない女だ、なぜなら美人ではないし、太っているし、頭も良くないしと理由を100個並べる。
残念ながら世の中にはそういう女から搾取しようとする男は結構いて、性的搾取のみならず金品だったり労働力だったりとにかくgive and takeとはかけ離れた関係になる。ずっとセックスしている関係なのにいくら言っても付き合ってくれないのだって搾取だ。若いいっとき、いちどくらいそういう恋愛をしてもいいだろうが、ずっとそうやって生きていくのは辛い。私は辛いと思っていた。

じゃあどうやったら低い自尊心が高まるのかという話だが、まずは自分を傷付けててくる人から離れる。冗談でもデブやブスと言ってくる人間もここに含める。愛が足りない家庭環境だったり、過去の恋愛だったりは変えられないし忘れることもできないので一旦受け止める。勉強や仕事を頑張っていたらそのことを、家庭環境が辛かったのならよくそれでここまでちゃんと生きているなと、何でもいいから自分を褒める。

余談だが、地元には私のことを「ブス」とからかってくる母の知人がいた。
中学生の頃、同じく地元で医者に「君は脚が太いなぁ」と部活で筋肉がついた脚をからかわれたことがある。当時身長は160㎝手前、50kgくらいだっただろうか。筋肉質だった私の脚はさぞかしかっこよかっただろうしその医者がとにかく無礼で愚かだったと今ならわかる。今ならわかるが当時はひどいコンプレックスになった。他にも地元ではこういう経験が山ほどある。だから私は地元には絶対に帰らないし、最近は連休の帰省すらも億劫だ。

無理やり本筋に戻すと、どういうわけか生きづらいと思っている人も、もしかしたら住む場所や環境を変えてみたら自尊心は高まるかもしれない。

と、ここまでが若い人に伝えたかったことである。ここからは自戒も込めつつ書くが、今度はアラフォーを過ぎると自尊心が高すぎる女性が目に付く。もしかしたら私の周りだけかもしれないが、自分の実力や経験とは全くそぐわない自尊心を持った女性にこれまで散々悩まされてきた。仕事ができないのにできる風、偉そうに知ったかぶりをする、そんな女性たちだ。なのでタイトルも「自尊心を高めよう」ではなく「バランス」と書いている。
ただ、もしかしたら彼女たちも若い頃は搾取される側だったのかもしれないし、強くなろうとし過ぎた故の反動なのか?もしくは自信のなさを強い態度で隠そうとしているのか?と書きながら考えが変わってきた。そう考えると彼女らは悲しきモンスターなのかもしれない。本当にそうはなりたくないが。

私にとって自尊心が高い状態とは「自分の長所も短所も認めて受け入れられる状態」である。なんというか「自己肯定感上げていこう!今の自分を愛そう!」みたいなテンションとは一線を画したい。
仕事でわからないことがあったら調べて、それでもわからないなら誰かに聞いて、教えてもらったら感謝をして、ミスをして誰かに迷惑をかけたら謝る。人間関係では自分を大事にしてくれる人を同じように大事にして、もし離れてしまってもそれは縁がなかったと思って受け入れる。
美容や体型に対して努力はするが年齢には固執せず、年相応の清潔感を持って小ぎれいな人でいたい。

こういうことができなくなった段階で完全なる「おばさん」になるのだろうね・・。

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今回はかなり自分の経験を思い出しながら書いたので女目線になりました。男性にももちろん当てはまる人もいるとは思いますが、アラフォーを過ぎた「おじさん」にはまた全く違うモンスターがいると常々感じているのでまた今度のテーマにします。

ということで今日はこの辺で。またね。


だいぶ前ですが4年前(!)にも自尊心について書いたので読んでみてください。※無料です


お読み頂きありがとうございます。最近またポツポツとnoteを上げています。みなさまのサポートが私のモチベーションとなり、コーヒー代になり、またnoteが増えるかもしれません。