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小説もどき

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大学生の時から文章書くのが好きで、小説のようなものも書いていました。ので、それをぽつぽつ上げます。
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2018年11月の記事一覧

何も生まれない街

何も生まれない街

「六本木なんて何も生まれない街だから」

元々の顔つきがそう見せるだけというのもあるが、ニコニコと楽しそうに話す男はそう言った。

「ホントね。本当に、マジで、何も生まれない」

前職の男たちは六本木が大好きだった。ただ金を落とすためだけに行く街のように見えた。
六本木での飲み会に一度だけ参加したらさんざ腰に手を回され不味い酒を飲まされ飲め歌えという指示に従って、後日お前は営業だからと他の女性とは

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