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ユカリ
2017年7月28日 00:40
「ねぇ。妄想って亡き女を想う、って書くじゃん。じゃあ女が亡き男を想う時は何て言葉をつかえばいいんだろう。好き、だってそう。女子って書くんだよ。何て男目線なんだろう」「うーん、まぁ、確かに」 いつも通り大学の真ん前に真っ直ぐ伸びている甲州街道沿いを歩く。いつもと違うのは隣に誰かがいること。おれの出不精、メール不精、電話不精に耐えられなくなった二こ下の彼女に去られてから、気付いたら