生きるって何?
生きるってなんだろう。
スマホは画面をタッチするだけで操作ができる。
道路はアスファルトが当たり前で、いたるところにコンクリートや椅子や壁がある。材質がわからないなんてことはざらなのだ。
音楽を聴こうと思ったら、聴くことができる。音は振動だ。複雑な音色がいとも簡単に聞こえてくる。
映画を見ることもできる。テレビを通じて番組を見ることもできる。これらはすべて波だ。波が僕らに信号として情報を伝えてくれる。伝わった信号は、神経へと電波され、脳内で情報として受け取ることができる。
食べ物も飲み物もありふれている。
でも僕らは死にたがりだ。こんなにモノがあふれているのに、少しでもつらいことがあるとすぐに死にたくなる。借金を背負ったって、別に殺される訳でもない。少し怖い思いをするかもしれないが、誰かが一生懸命に作った法律に守られている。
最悪、お金がなくたって生きていける。
それなのに僕らはみんな不幸だ。人によっては精神に病を抱えている。薬に走ることもある。こんなにモノにあふれているのに、逃げ出したくなるのはなんでなんだろう。
僕はそれはモノがあふれていても、愛にあふれていないからだと思う。愛があふれていたら、助け合えている。愛があふれていないから、助けない。強い人だけが、より多くを高みを求める。求めれば求めるだけ、人々は互いの首を絞めあうのに、まだ絞めあっている。
レジのお会計で「ありがとう」を言わない人がいる。
舗装された道路を、座り心地のいいベンチを、聞こえてくる音を、見えてくる映像を、当たり前だと思っている人がいる。
構造もわからない「当たり前」を当たり前だと思っている人がいる。
それじゃ、社会は変わらない。世界は変わらない。
生きていていいんだ、ってお互いに思える世界を。
ここまで読んでくれて、ありがとう。
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