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寝る前のメモ。


一眼見ればわかる、という域に自らが達していなくても、その凄さはピカピカになった木の表面を見ればわかる。ここに至るまでにどれだけの時間が費やされたかを静かに物語ってくれるから。

現代的な生活をし、現代的な道具を使う私自身の仕事から年季を感じることは難しいのだと思うけど、何かを手がけつづけた先にそんな未来があったら嬉しい。それはまだまだ先の話で、50年先の人が触れたときに次の50年も使いたくなるような、そういうものを生み出していかないといけない気がするな。それができるとしたら、一体どんな形の何になっていくといいのだろう。

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2023年は自由に行きたいところへ行くターンということで、月初の「RENEW」につづいて、こちらも念願だった「燕三条 工場の祭典」へ初めて行ってきました。その地ならではのものづくりはやっぱりおもしろい。

「工場(こうば)」というだけあって、製造過程で機械が使われている現場がもちろん多いのですが、それでもさまざまなシーンで人の手がかけられていることに驚きと感動がありました。

とはいえ、個人的には金工がとてもおもしろくて、ついつい見入ってしまいました。機能以上の美が求められているものづくりには心惹かれるものが必ずあって、その理由をもっと知りたくなります。所有したいかと聞かれたらわかりませんが(価格も知っているので)、手がつくりだすものへの探求はもっと続けていきたい。

個人的には、「表面」のことを深く知っていく仕事をいただいていて、インプットが足りないと思ったときに、こうしてさまざまな「表面」と出会えたことがよかったです。手触りのあるものは人にしかつくれないと改めて実感しているので、その辺りをどんどん聞いてみたい。機械化をするところと、手をかけるところのぎりぎりのラインに、美しさというものがあるはずなので。

ずっと走りながらまわしているような日々だけど、プロジェクトの切り出しとしていいなと思う機会があるので、そこに向けても標準をあわせていけたら。11月もなんだかにぎやかになってきました。

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この一週間はお祭りや芸術祭があったから、ひさしぶりの方やはじめましての方にもお会いする機会が多くて、なんだか不思議な時間が流れていました。

こういう人たちとここまでやってきたんだよな、とか、これからやっていきたいことに向かっていく過程とか、自分なりに見つめ直す時間にもなっていて。仕事をしていないわけではないのですが、どちらかといえば新たな旅に出るような日々。

三度目の新潟&東北訪問があるとしたら、今度は並河家のルーツを訪ねに行ってみたい。

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