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寝る前のメモ。


このまちの規模だから、諦めたくないんだと思う。

人口は決して多くはないけれど、89,000人が暮らしていて、JR京都駅から快速電車でおおよそ20分。自分たちの暮らしを大切にしながら、自分たちの「ものさし」をつくっていくような、そういう発展の仕方を目指したい。

それが「開発経済学」を学んできた私なりの答えなんだと思う。シビックプライドを育てる地域の産業と、適切な経済の規模感。やっていくのはツーリズム振興なのだけど、自分たちの指標をつくることを、この1年半の取り組みの横に添えておきたい。

JRの各駅から車で5分も離れれば、田園風景が広がっていて、ほどよく便利で、ほどよく自然に囲まれている。住宅街もあれば、城下町もある。わたしの住んでいるエリアは、窓から田んぼと山がいつでも見えているようなところ。


夢の国で得られるような受け身のたのしさもいいけれど、川に入る経験や畑を耕す経験のような、自分たちでつくるたのしさを幼い頃から無意識のあいだに感じていて。空き地も溝っこも牛小屋も雑草も、近所の陶芸家さんのお家も、ぜんぶ大切な遊び場だった。

(ディズニーランドや遊園地も楽しいし、都会も楽しいけどね)

それから、小学5年生の時だったかな、海の向こうからいろんな国の人たちがやってきたことがあって。あの時、「わからない世界をもっと理解したい」と思ったのだと思う。私たちのグループはなぜか、各国の災害を比較するというリサーチをしていたのだけれど、そうやって調べたり、プレゼント用のメッセージカードを一生懸命つくったりした思い出が、やっぱり楽しい記憶として残っていて。

(中略)


広い空と山なみと、わたしを育ててくれた大人たちや、大きくなってから出会った人たち。このまちの、出会ってほしい風景や人たちに出会ってもらうための導線を「コミュニティ・ツーリズム」の振興というかたちで結んでいきたい。

目標として掲げやすいインバウンド旅行者向けというわけでも、仕事で関わっているような移住検討者向けというわけでもなく、土地の暮らしに触れる旅が好きな人たち、関係性の間借りをしあえる人たちの元に、情報を届けるための導線をつくれたらいいなと思っています。

ゆくゆくは、地元の子どもたちの学びや遊びのところに関われるようになりたいけれど、それはもう少し先のこと。ここには、地元を愛する素晴らしい高校生や大学生たちがいるので、いつか彼女たちと一緒に働ける日を楽しみに、ちょっとだけ先輩のわたしが頑張ってみようと思います。

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