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0.1秒のかけひき


14年間も続けていた「バスケ」の魅力って一体何やろう。

ただ、ここでしてきた経験は、間違いなく自分の基盤になっていて。だから今でも脳みそが筋肉だと言われるのだけど。

土日は遠征で日本中あっちこっち。オフは週に一度。なので、休みの過ごし方は未だにちょっぴり下手くそで。

「何もしない」とソワソワしてしまうのよね。休みを無駄にできなくて。最近は少しずつ「何もしない」を楽しめるようになってきたかな。


じゃあ、これだけ続けていたバスケの魅力って結局何やったんやろう。汗水たらしまくった、わたしの青春時代って?

特に背が高いわけではなく、シューターでもない。何なら「お前の得意なプレーは何や?」に対して「パスです」と答えようとしたほど。なんかアシストが楽しくて。

"武器を作れ"と言われ、困ったのを覚えていて。チームってほら、役割分担やしさ。5人しかコート立てないし15人しかベンチ座れないから、競争心はもちろんあるんやけど、人とポジションがかぶるのがあまり好きじゃなくて。

切磋琢磨するんやけどね。昨日よりも今日、今日よりも明日上手くなるために。


もし仮に1つ何か言えるとするなら、かけひきが好きだったのかもしれない。

1on1にしてもアシストを出すにしても、そこには常にディフェンスがいて。そこからの頭脳戦。視野を広くもちつつ、場面場面での状況判断。相手の動きを見て、一瞬の隙をつく。どんなフェイクを使って、どうやって動きの「ズレ」を作るか。

そんなかけひきが楽しくて。

ディフェンスにしてもそう。相手のおへそを見ながら守る。どれだけフェイクをかけてきても、おへその方向にしか人間は進めないから。そうやって、抜かれないように相手の動きを探る。

そんな風に、0.1秒で試合が動く瞬間がただただ楽しかった。

なんかこうやって文字にするとちょっぴり変態みたい(笑)


あとはバスケを通して、学校とは違うコミュニティができたこととか、新しいスキルを習得して、実践するのが楽しかったかな。

あーでもない、こーでもない、なんて言いながら。朝練は毎日7時から行ってたしね(笑)

そうやってひたむきに練習したことが、ドンピシャで決まった時がもうね。阿吽の呼吸で決まったシーンなんかは今でも覚えてて。

▲翌日全身筋肉痛になりました


それだけ打ち込んでいたバスケと距離を置き始めたのは、他にもやりたいことがたくさんあったことと、動ける間にやめたかったということ。それから、当時の自分には社会とのつながりを見つけられなかったこと。

なので大学は部活を選ばなかったのね。

でもやっぱり性格はあの頃から変わらないかな。ただ、バスケ部=言動がガサツと言われるのが嫌で、少しずつ所作に気を使うようになったくらい。

おかげさまで最近は「文化部出身ですか?」と言われる始末(笑)女バスのみんなが聞いたら笑うよね。


***


でもやっぱりどこかで、これほどまでに打ち込めることを探しているのかもしれない。

カラダの一部みたいになってくれる何かを。 (がっつり作っちゃうとまたそれ以外できなくなっちゃうので要注意ですが…)


とまあ、脳みそがこんな調子なので、先生やコーチ、トレーナーになるのも選択肢の1つやったかもしれないけど、それじゃあ本当にバスケだけで自分の世界が完結しそうで。だから今じゃないのよね。

時間で区切られたスポーツをしていたことも、もしかしたら「今」に関係するのかなぁ、なんて思いつつ。


変わらないこと、変わること。自分の好きな瞬間やクセはフィールドが変わっても同じだったり、少女から大人の女性になろうとしてみたり。(今年のテーマ、一応「艶」なので。笑)


小学生の頃に、基礎の大切さを伝えてくれる良いコーチに出会えたのがよかったね。


***


さて、それでは今の武器って何でしょう。でもなんか武器ってやだな〜、攻撃したくないし。やっぱり、じんわり沁み渡るようなものを心がけたいね。とか言いながら話をはぐらかす。


実は、来年の4月あたりが1つの節目かなぁと思っていて。一応「新入社員・社会人1年目」という枠内にいられる期間。今は正直、目新しい人になっているだけなので。来年にはもうそんなの関係なくなるわけで。じゃあ「何か」ないとやっぱりアレやな〜

やばいやばい。


ひとまず0.1秒を心がけながら、観察して模倣して、練習して実践していきますか。今は何ができるかわからないから、ひたすらそれを繰り返してみる。


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