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寝る前のメモ。


人が “劇的に変わる” 瞬間なんて、あるのだろうか。

人工的ななにかを施した場合をのぞいては、私たちを形成するのは日々の思考や経験の積み重ねでしかないのだと思う。毎日なにかを感じ、思い、考え、体の一部として蓄積していく。翌日、1週間後、1ヶ月後、1年後に残るものは残るだろうし、残らないものは残らない。

なにかを期待したいところだけれど、私たちを形成しているのはそのくらい儚いものでもある。

私たちは、どこまでも鈍感に生きられるし、敏感に生きてしまうこともできる。それはもう、それぞれの感覚的な塩梅でしかないんだなって。

そして、そんな自分を肯定できるかどうかなんだと思う。

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そんなことを考える10月のはじまり。涼しくなった夜に、窓越しに入ってくる金木犀のかおりが好きだ。

やらないといけないことまで手が届かないうちに、次から次へと小さな雑務が増えてむしゃくしゃした時間を過ごしていたのだけれど、湯船とさっきまでの大雨が流してくれたみたい。


いやぁ、湯船と雨はいいです。

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