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2020年6月の記事一覧

寝る前のメモ。

この数年間に得てきたものや積み重ねてきたことを、はじめてかたちにしていくプロセスのなかにいる。ひとりでは到底できなかったことが、こうしてひとつひとつかたちになっていく。振り返るには早すぎる4年間。相変わらず何者にもなれてはいないけれど、あの頃の答え合わせを、今年1年かけてやっていきたい。 - この期間に始めたラジオは、ゆっくりのペースではあるけれど、自分たちにとって大切なものと向き合うためのいいツールになっている。人とのコミュニケーションはこんなに楽しいものなのかと、私た

寝る前のメモ。

今日はひさしぶりに市外から来た方をご案内。そうそう、こんな感じだったなと、ちょっと感慨深いものがありました。 もちろん、移住に関わる仕事をする以上は、このまちに住んでもらえたら嬉しいのだけれど、それを選ぶのはわたしではない。けれど、やっぱりいいところって思ってほしくて、来ていただいた時は、とにかく地元のファンになってもらえるよう、押し付けないように、でも、必要以上に情報を伝えてしまうのだと思う。 これはたまたま日本語でやっているから「移住のサポート」になるわけだけれども、

寝る前のメモ。

地方紙は住民との距離が近い分、批判的な記事を書きづらい節はあるかもしれないけれど、どこまでもニュートラルな報道機関として存在してほしい。誰かが良いと信じて進めているものごとも、批判的な声があることで、置いてけぼりになっている人の存在に気づけたり、理解を深めてもらえる機会になったりすると思うから。 人口9万人弱の地元にはほかのメディアが存在しないので、斜陽産業と言われながらも地方における新聞の力は侮れない。市役所のFacebookに顔が写っただけで「Facebook載ってたな

寝る前のメモ。

地元・京都府亀岡市で昨年9月から始まった、亀岡アグリツーリズム振興協議会。『Harvest Journey Kameoka』というブランド名のもとでつくった(あるいは集めた)コンテンツを、これから少しずつ発信できればと思っています。 今日は総会だったのですが、皆さんのお話を伺いながら、「ブランド名を新たにつくった」というよりも、「これまでの個々の活動に名をつけた」というほうが正しい気がします。 まちのみんなで、次の楽しみを仕込んでいく。 この環境下でできることはまさにそ

寝る前のメモ。

今日は早起きをして、いただきもののオクラの苗を植えるために畑の土を掘り起こしていた。掘り起こしたばかりの土はひんやりしていて、触るだけで心まで鎮めてくれる。そして、土はいい匂いがする。 オクラの畝の横ではすこし前に植えたミニトマトが実をつけ、奥の方で赤紫蘇がワサワサしてきた。3年ぶりに畑を耕してみようと思ったのは、身近だと感じるもの・こと・人が変わってきたことも関係しているのだと思う。 - 正式に会社の籍を移してから、1年が経つ。もともと2、3社のグラデーションのなかで

寝る前のメモ。

しばらくの間自転車での移動をベースに予定を組んでいたので、ひさびさに車のスピードで予定を組むと、脳みそが弾けそうになりました。 というよりも、今日はなぜだかいろいろのスタートが重なって、勝手にあたふたしていただけなのかもしれない。仕事と趣味のグラデーションはあるにせよ、コミュニティ・ツーリズムの仕事も、趣味の仕事も、梅仕事も、なぜだかすべて今日から具体的にはじまって。結果的にダブルブッキング(?)となってしまった仕事も、今日から本格的にスタートだし、新しいプロジェクトやイベ

寝る前のメモ。

持続可能なまちの規模と経済活動について、もう少しきちんと理解を進めていきたい。全てがすべて、右肩あがりの社会ではないことを、みんなきっと頭ではわかっているはずなのに、実際の計画に落とし込むのは簡単なことではない。 今後の予測を右上の方角へ伸ばしていいものは、人口でも経済でもなく「幸福度」だと思っていて。何をもって「幸福」とすべきかどうかは、人それぞれでむずかしいのだけれど、その分野で先を走る国々を見ていたら、目指す方向はそれなりに明白なのではないかと思っている。 アリスト

寝る前のメモ。

どれだけ好きな人がいたとしても、いつ何時もその人のことを考えてはいられないのと同様に、どれだけ働くのが好きだとしても、いつ何時も仕事のことばかりを考えてはいられないので、「休脳(脳を休める)」の時間を持つようにしている。 本を読んだり、映画を観たり、ランニングに行ったりと、いろいろと試みているのだけれど、わたしにとってのそれは「なにかものをつくる」ことらしい。だれの役にもたたないものを、自分のためだけにつくる。指先だけに集中しているときは、それ以外のすべてのことを忘れていら

寝る前のメモ。

政府が打ち出している『Go To Travel』キャンペーンで、地元の人が地元に泊まる非日常ツアーがつくれないものかと思案中。さっきまで、地元の農家民宿さんが主催する会に参加しながら、そんなことを考えていました。 例えば、オーガニック農家さんとコラボした菜食&ヨガのリトリートプラン、市内在住の外国の方に英語で地元を案内してもらうツアー、プラごみを出さない生活体験、地元作家&職人さんのプロダクトを体感できるポップアップ宿、アート作品をつくりながら過ごす、大学生の授業を受けてみ

寝る前のメモ。

ここのところ数日は、専ら地形のことを考えながら、この土地である必然性を感じられるヒントを探している。何のために?と聞かれたら、うまく答えられられないのだけれど、それこそがシビックプライドを醸成するためのキーファクターになると思っていて。 日々、山の向こう側へ沈みゆく太陽を眺めながら、時間の経過を感じている。 - 地域のコミュニティはいつだって暖かい。3月以降、自転車移動が増えてからは、特にそう感じている。「おかえり」のひと言が、小さい頃からずっと好きだった。集落の真ん中

寝る前のメモ。

少々強引であることは承知の上で、地形や歴史を学ぶことで得られる納得感をもとに、「ちがいを受け止める」ということを容認できる社会にならないだろうか。 こうやって書き出すとついつい大きいテーマになってしまうのだけれど、まずはその辺りを掘り下げながら、シビックプライドを醸成できないか・・なんて考えてみている。「〜〜だから、私たちはちがいを止める」という「〜〜だから」のところに、土地的説得力をもたせたい。 肉付けできる情報がないなかで押し進めるには随分と強引なロジックだし、過去の

失敗が“できる”社会。

「いいか、1回目は失敗してもいいんや。同じミスを2回繰り返すからあかんのや」 少々(いや、かなり)オブラートに包んだ表現に変えたけれど(笑)、バスケットボールに明け暮れていた当時、耳にタコができるくらい何度も聞いた先生のひと言。けれど、その先生は「積極的な失敗」を褒めてくれる人だった。失敗から学ぶことが、上手くなるための近道だと知った。 その教えをもとに、引退後、ひさしぶりに母校となる小学校を訪ねた。当時の自分と同じくらいの背丈の子どもたちが、コート一面に並んで一生懸命ド

寝る前のメモ。

いつもと同じ電車、いつもと同じ光景。お母さんの隣に座っている子どもは、手元のゲームに夢中だった。いつもだったら気にならない光景なのに、その日だけは違った。1週間ほどのカンボジア滞在を経て、関西空港から最寄り駅に着くまでの出来事だった。 開発経済学の勉強をしていたこともあり、滞在を通して価値観がガラッと変わるわけではなかった。けれど、車窓越しに過ぎていく地元の風景を眺めながら、海の向こうで出会った、ゲームに夢中な男の子と同い年くらいの子どもたちのことを思い出していた。彼ら・彼

寝る前のメモ。

歴史とは何なのでしょうか。それはこの地上における人間の生活の出来事であります。それが積み重なって今日の生活を成しているのであります。ですからどんな現在も、過去を背負うているといわねばなりません。吾々は突然にこの地上に現れたのではなく、それは長い時の流れと、多くの人々の力とによって徐々に今日を得たのであります。日本はもう二千余年という齢を重ね、その間に多くの祖先たちの力が合さって、今日の日本を築き上げてくれました。 柳宗悦著『手仕事の日本』より ある種、時代のうねりのようなも