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2018年5月の記事一覧

まちにこぼれた遊びごころを探して。

--路上、サインボード、ディスプレイ、グラフィティー。 わたしは常に「遊びごころ」を探しながら、そして、「遊びごころ」に惹かれながら、いろんなまちを歩いてきたのかもしれません。そのまちらしい、「遊びごころ」を求めて。 ビビッドで陽気な国、スペイン 「あ!こんな路地裏にケーキ屋さんが!」と覗き込んだらケーキ状に巻かれたタオル。光る後頭部を見つけたと思ったら、お店の看板(インパクト強すぎて何屋さんか忘れた)。お話好きな国ならではの対に置かれたイスたち。 グラフィティーとワ

ビルと山のあいだに。

ビルの隙間から見えていた夕日は、いつの間にかマンションの輪郭を包み、家々の屋根を照らし、山のあいだに消えていく。 電車に乗りながら、通過していくどこかのまちで生まれ育っていたら、どんな風に大きくなって、どんな風に暮らしていたんだろう。 そんなことを考えるのが好きで。 それはきっと、「生まれ育つ場所(少なくとも中学生くらいまでを過ごす場所)」は、生まれてくる子どもの意思で選べないからなのではないかと思う。 選択肢があふれている現代であっても、これだけはおそらく、選ぶこと

ずっと、旅をしていたい。

知ってるまちを知らないように旅してみる。 知らないまちを知ってるように歩いてみる。 ただのことば遊びかもしれないけれど、 これだけでまち歩きがぐっとたのしくなるんです。 思い出には寄りかからないけれど、 そんな風に旅した日々のことを思い出してみる。 目的地にたどり着けるのは、まだまだ先のこと。 そんなことはわかっているはずなのに、ちょっとどこかで焦ってました。 五感が鈍りそうでちょっと不安だったんだと思う。 自分のなかで大切にしたいことをもう一度考えてみる。 大丈夫

CIRCULATION KYOTOで考えた「振り継ぎ」の今後について。

書こう書こうと思っているあいだに3月の最終発表から2ヶ月がすぎてしまい、どこから書きはじめたら良いのかわからなくなってしまいましたが・・少しずつ「振り継ぎ」を分解していきたいと思います。 昨年6月から3月まで参加していた、あたらしいローカルメディアをつくるプロジェクト「CIRCULATION KYOTO」。 わたしが所属していた北区チームのアイデアについて、詳しくは8月のプレゼンを終えた際に備忘録として書いたこちらを読んでいただけると嬉しいです。 (※本記事に掲載してい

追いたい背中。

2014年3月、尾道。 クロスバイクを漕ぐ私たちの額には汗が流れていた。 3人だけで集まること自体、おそらく小学校ぶり。 大学4年生になる前の私たちは、しまなみ海道を走る旅に出た。 ただただ、海沿いを、山道を走る・走る・走る。 後から調べてみると、普通の女子大生はやらないレベルのサイクリングプランだったみたい。 そんな、何気ない過酷な旅で出会ったまち・出会った人たちのことは今も忘れられない。いまの仕事に通ずるカケラは、確かに、ここにもあった。 途中途中で「ちょっと休憩