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4文小説 Vol.34

ベッドに横たわると、ぬるりとした感触を伴いゼリーが首すじを這う。

甲状腺には腫瘍、肝臓には脂肪、四十路に入った身体が抱える複数の問題は亡き父や叔母と共通していて、妙なところで血は争えないものだと痛感する。

人事考課の季節、例によって一年間の成果の乏しさを痛感させられても、週末に近所を散歩すれば秋空に山や雲が映える。

果物が天敵とか、少量のアルコールはかえって良薬になるとか、巷に溢れる情報には諸説あって何を信じればいいのやらわからないが、原因と解消法なら何となく察しがつく。

―わが患部


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