エシカルファッションについてファッション歴25年の私が考察してみる
飯田亜美です。
この2〜3年ほどでよく耳にするようになった
「エシカルファッション」。
実際はどういうものなのかについて考察したいと思います。
エシカルとは?
「エシカル」とは、「ethical」(倫理的な、道徳的な)という意味です。
そこから派生して、
「地球環境や人間、動物などに配慮した考え方や行動」
という意味で現在使われています。
「よりよいと思う良心に基づいた考えや行動からくるファッション」
がエシカルファッションになりますね。
エシカルファッションの基準
世界で100か国以上、6000以上の団体や個人が加盟している、
エシカルファッションの推進団体The Ethical Fashion Forumでは、エシカルファッションの基準を下記のように記しています。
Countering fast, cheap fashion and damaging patterns of fashion consumption(ファストファッション、安い使い捨て型のファッション消費に反する)
Defending fair wages, working conditions and workers’ rights(生産において労働者の賃金、権利、労働環境を守っている)
Supporting sustainable livelihoods(動植物の持続可能性をサポートしている)
Addressing toxic pesticide and chemical use(有毒農薬や化学薬品の使用の問題に取り組んでいる)
Using and / or developing eco- friendly fabrics and components(環境に優しい素材を開発、または使用している)
Minimising water use(水の使用量を最小限にしている)
Recycling and addressing energy efficiency and waste(リサイクルやエネルギー問題、ゴミ問題に取り組んでいる)
Developing or promoting sustainability standards for fashion(ファッションにおけるサステナビリティを作りだし、それを広めようとしている)
Resources, training and/ or awareness raising initiatives(新たな取り組みを人々に知らせ、解決策を広めようとしている)
Animal rights(動物の権利を保護している)
今から15年前にはこのような団体が設立されているということは、
エシカルファッションについての動きはすでに20〜30年前から
あったことが伺えますね。
ファッション業界では、
ヨーロッパの某一流ブランドが在庫を焼却処分していることがニュースになり、
それが問題視されたりしていたりと、
大手メゾンや大手ブランドでもサスティナブルの流れは
どんどん太く強くなっています。
アディダスは特にサスティナブルをいち早く取り入れており、
海のプラスチック廃棄物から作ったスニーカーを開発しています。
サスティナブル=イケてる
というブランディングが各大手ブランドの
最高のブランディングからどんどん進んでいるので、
セレブたちもサスティナブルを取り入れ、
そして社会貢献がステータスになっているのが、
個のブランディングでもありますが、それが世の中のためになっている。
こうやって多くの人々にエシカルが浸透していくのはすばらしいなと思います。
現在は個人が発信していける時代だからこそ、
自分自身の発信力を上げるとともに、
地球にとっても、
社会にとっても、
個人にとっても、
素敵な消費活動ができるようなプロダクトを開発したいなとあらためて感じました!
イケてるサスティナブルな製品を創りたい願望が爆発した考察でした。
株式会社LIFE DESIGN 飯田亜美
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