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キッパー(燻製にしん)とスコティッシュ・ブレックファスト

イングリッシュ・ブレックファストはみんな知ってても、スコティッシュ・ブレックファストとなると聞いたことがない人が多いのでは?

スコットランドに行っても、朝ごはんは、基本は卵とベーコンです。
でも、どこでも出るものじゃないのかも知れないんですが、スコティッシュ・ブレックファストと称して、キッパー=燻製にしん、に、ポーチドエッグを合わせたものが出ることがあります。

私は、1999年に一人でエジンバラに旅をした時に食べたんですけど(どんだけ昔)、このキッパーが妙に和風で(魚の燻製だからな)、なんか感動するくらい美味しかったのを覚えてるんです。きっと一人でヨーロッパ旅行して、心細くなってたんでしょうな。
でも、イギリスのスーパーで買えるキッパーって、なんかフニャフニャで、あんまり美味しくなくて、あの感動はどこに。。。とずっと思っていました。

謎が解けた。

あのね、スーパーで買える安い燻製って(魚も肉も)、燻製の色や香りをつける
化学薬品で加工してるだけなんだって。。。
なので、本当に燻製にしてるキッパーって、ちゃんとした産地とか、ちゃんとした魚屋とかに行かないと、手に入らないのだそうです。

先週、私のパートナーが、Whitbyという北ヨークシャーの海辺の町に行っていたので、その時に本物のキッパーを買ってきてくれました。

燻製の魚ってむちゃくちゃ臭うので、新聞紙に何重にもくるまって。でも新聞紙の上からすでに臭う!だけど日本人にはこれがたまらん!笑
そして、時間をかけてスモークされた魚はずっしり重い。

日本人的には、魚のグリルとかあったらそこで焼きたいところですが、イギリスではオーブンであっためます。アルミホイルで蓋をぎゅっとしないと家中何日も臭うので、蓋をしてじっくりと。待ち遠しいです。笑

大きなお魚だったので、今日は食べきれないかなあと思っていたら、ペロリと食べてしまいました。日本人はやっぱり魚だな。
私の彼なんかは、茹でジャガイモとかと合わせて食べるのではないかと思われますが、私はご飯と味噌汁で食べますよ。笑。心の底まで満たされる、海の香りを吸い込んで。

私ね、昔は、人にもらったものをなかなか使えないっていうよくわからない
癖があったんです。だから、美味しいものとかもらっても、勿体無くてなかなか食べられなかったり。賞味期限が切れそうになって慌てて食べたり。
でも最近は、美味しいうちに、新鮮なうちに食べようって思えるようになりました。少し、受け取り上手になったのかもしれません。

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