見出し画像

人型ロボットの「iPhoneモーメント」は今後3~5年で訪れる。中国人型ロボットトップ企業CEO王興興氏

王興興氏は2016年8月に杭州宇樹科技有限公司を創立、CEO兼CTOとして四足ロボットの新製品開発を主導している。同社はLaikago、AlienGo、A1、Go1、B1などの四足ロボットやZ1ロボットアームを開発。高性能四足ロボットの公開販売で毎年販売ランキングトップを維持している。

近年、人型ロボット市場が熱を帯びている。その背景には、人型ロボットの持つ驚異的な適応力と、日々拡大する応用可能性がある。ベンチャーキャピタルの注目を集めるこの分野で、一際輝きを放つのが宇樹科技だ。

業界屈指のユニコーン企業である宇樹科技が最近発表した量産版人型ロボットG1は、市場に新たな風を吹き込んだ。性能と外観を大幅に向上させながら、驚くべきことに価格を9.9万元からに設定したのだ。

この価格設定について、創業者の王興興氏は興味深い見解を示した。「合理的な価格で製品を提供したい」という願いと、「価格が低すぎると業界全体に悪影響を及ぼす可能性がある」という慎重な姿勢のバランスを取ろうとしているのだ。

創業者の王興興氏

しかし、王氏の視線はすでに遥か先を見据えている。彼は、人型ロボット市場に「iPhoneモーメント」が訪れると予言する。つまり、iPhoneが携帯電話市場に与えたような劇的な変革が、人型ロボット市場でも起こるというのだ。

その時期について、王氏は「今後3〜5年以内」と具体的な期間を示した。ただし、そのためには二つの条件が必要だという。一つは出荷量の大幅な増加、もう一つは技術的なブレークスルーがどちらもある程度の目安がついているとコメント。

人型ロボット市場は今、大きな転換点を迎えようとしている。宇樹科技のG1は、その序章に過ぎないのかもしれない。近い将来、私たちの日常に人型ロボットが溶け込む世界が来るかもしれない。技術革新の次なる舞台で、どのような驚きが待っているのか。その答えが明らかになるのは、そう遠くないようだ。

あなたの応援が私の原動力です!いただいたサポートは、より良い記事や作品を生み出すための糧となります。温かいご支援、心からお待ちしています。ありがとうございます!