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自分に自信がないのなら、決断を「理想のあの人」に委ねるのもあり

人は1日に35,000回もの決断をしているという。

自分の気持ちや関わる人の気持ちを重視して決断する人
論理や筋道をだいじに決断を下す人
過去の経験をもとに決断する人
いやいや未来の可能性に賭けて決断する人

たとえば今日の服を決めるときだって
・明るい気分になりたいから華やかな服にしよう
・汗をかきそうだから通気性のいい服にしよう
・外食する日に白い服は痛い目見るから黒い服にしよう
・こんな服を着ていったら、どんな反応されるかな?

どれかひとつではなく、
複数を組み合わせて決めている人が多いと思う。
通気性のいい黒い服、とかね。

こうやってグループ分けしてみたけれど、
わたしは自分がとくにどれを重視しているか、自分ではわからない。
緊張感を持った、失敗したくない決断になればなるほど、人任せである。


といっても、
「どうすればいいですか?」
「どっちがいいと思いますか?」と直接誰かに尋ねるわけではない。

「相談したい理想のあの人」を脳内で降臨させるのだ。


自己啓発書を読むと、身近な人やスポーツ選手、歴史上の人物、誰でもいいから「理想の人物像」を持っておくといい、と書いてある。

スポーツ選手や歴史上の人物を「理想の人物像」にできる人は、優れた想像力の持ち主なんだろうと思う。
わたしには難しい。
だってその人の様子を観察することも話すことも叶わないのだから、手がかりが少なすぎる。なろうと思っても、ハードルが高い。


以前よく通っていた飲み屋の常連さんにこんな人がいた。
見た目はちっちゃいおじさんだけれど
とてもポジティブで論理的な考え方の持ち主で、未来の可能性に賭けながらも博打はしない、決断力があるクレバーな人だ。

底抜けの明るさや、誰にでも物怖じしないところなどはわたしと真逆だから、いくら「いいなあ素敵だなあ」とは思っても、自分がそうはなれないことぐらいはわかる。

人間関係の築き方においては真逆の彼でも、何度も何度もお酒をくみかわして、ときには深い話もするうちに、思考回路がちょっとずつわかるようになってきた。
彼は「WIN-WIN」という言葉こそ使わないが、「自分もまわりも嫌な想いをせず、効率的で将来性があること」に重きを置いているのだと、なんとなく掴めたからだ。
3年ぐらい経ったころには、彼がどんな決断をくだすのか、次にどんな言葉を返すのか、だいたい予測できるようになった。精度は7割以上はあると思いたい。


今、わたしが決断をくだすときには
わたしがなりたいあの人を脳内に降臨させて、決めてもらう

頭のなかで彼が
「オレはこうするわ!」と言っている。
だったらわたしもそうする

だって自分の理想の人が下した決断だもの
そして、わたしも賛成できるのだから。

それに。
理想の人と同じ決断を続けられたら、それって自分の理想に近づくということではないか。

決断力に自信のない人は、
35,000回の決断のうち、1回ぐらいを誰かに委ねてみたらどうだろう。
できれば身近な誰かがいい。
今日がちょっとだけ違う1日になるかもしれない。

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