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ワークとライフは調和するのか

ワークライフバランスって「仕事と生活のバランスを取ること」だと認識していた。
1日24時間のうち睡眠が3割、仕事が3割、残りプライベート、みたいな。
要はくっきりと分けて考えていた。

ところがひょんなことから内閣府のHPを訪ねてみたら、こんなふうに書いてあった。

仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)

仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章

調和かあ。
じゃあ調和ってなによ?と思って調べてみると
「異なる要素が統一感を持ってまとまっている」とか
「全体がほどよくつりあっている」とか書いてある。

2番目はバランスにも近いニュアンスだけど、調和っていうとどうしても「ハーモニー」を思い浮かべてしまう。
バイオリンやフルートが異なるメロディーを奏でながらも、音色どうしは心地よくうっとりしてしまう重なり方をしている。

「まとまっている」「うまいこと融合している」という印象を「調和」という言葉から受けるのだ。

だから「仕事と生活の調和」と書かれているのを見て、正直戸惑ってしまった。

内閣府のページをもう少し読みすすめていくと、こんなふうにも書いてあった。

仕事と生活の間で問題を抱える人が多く見られる。

仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章

仕事と生活の「間」
なんだか溝があるみたいじゃないか。


在宅ワーカーとして働いているからかもしれないが、わたしは仕事と生活のあいだに溝があるとは感じない。
職場=自宅=生活の場 だからか、仕事と生活のあいだには溝がほとんどない。あってもレースのカーテンぐらいの透けたうっすい布程度の隔たりしか感じない。


内閣の口ぶりだと
仕事と生活のあいだに溝があり、問題を抱えている人が多い。
溝を埋めてなめらかにしていきましょう。
こんなふうに聞こえる。

でもわたしの場合、逆なんだよなぁ

仕事と生活のあいだに隔たりがない点が逆に課題になりがちで、
パーテーション程度の隔たりはほしい。
だから「分ける」意味でバランスをとりたい、と。

調和はまざりあうイメージで
バランスは天秤がつりあうイメージ。

わたしみたいに仕事と生活を「分けて釣り合わせよう」としている人は、意外と少なくないんじゃないかなあ。


さらにちょっと違った考え方をしてみる。
LIFEは生活という意味のほかに人生という意味もある。

じゃあワークライフバランスを仕事と人生のバランス(調和)と考えると…
こっちのほうが個人的にはストンと落ちる気がする。

生きていくためには基本的にお金が必要だし、お金を得るためのもっとも一般的な手段は仕事だろう。
「仕事と人生」としたほうが、よほど調和する気がするのは、わたしだけだろうか。

仕事で人生を豊かにしていきたいし、人生の一部として仕事を楽しみたい。
今は具体的にまだなにも浮かんでこないけれども、仕事を通じて人生でなにかわたしが生きた証を遺せたらすてきだな、とも思っている。

1日にできることはすごく少ないし、小さい。
だから日々の生活と仕事を調和させようと考えるより、今はちょっと仕事に時間とエネルギーを多めに割いてでも人生全体でみて調和が取れるならそれでいいのかな、と思う。

ダイエットでもよくいうじゃない。
体重は昨日とくらべるのではなく、1週間前2週間前とくらべなさいって。


仕事と生活は分けてバランスを取りたい。
仕事と人生はハモったら楽しそう。



今日も読んでくれてありがとうございます。
ワークとライフ、あなたは調和がとれていますか?

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