今年はどうなる春の嵐
春夏秋冬、移ろう四季のなかで、あなたはどの季節がいちばんお好きだろうか。
「好きな季節 調査」で検索して、上位の表示をペラペラっとみてみると、大方の予想通り秋と春がツートップ。3位は夏。
まったくもって人気のないのが冬である。
桜の開花予想が話題になってきた今日このごろ。
春というのは寒さが緩み、桜をはじめ花々が咲きほこり緑ゆたかな心地よいシーズンである。
花粉症の方にはつらい季節かもしれないが、幸いにもわたしは今のところ、花粉症とは無縁だ。
春は出会いと別れのシーズンでもある。
学校を卒業し、進学または社会にデビューする。
別れといっても、最近はどうなんだろうね。
昭和とか平成の時代はスマホはおろか携帯電話の普及も怪しかったから、連絡手段といえば自宅の固定電話か手紙ぐらいしかなかったはず。
学校を卒業して別の学校に進む、地元を離れるとなったら、その後はなかなかに連絡のハードルが高いよね。
でも今はさ、直接会うのは難しいにしても、連絡は容易だもの。
別れが与えるインパクトは薄らいでいるように感じるよね。
で、新しい環境に飛び込んでいくっていうのは、不安もあるけどわくわくするよね。
それこそ風に舞う綿毛のように、心にもふわりとした軽やかさをもたらしてくれる春なのだが、わたしの場合は圧倒的にメンタルが不調な年が多い季節である。
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3月はまだいい。
でも4月5月がどうにもよくない年が多いのだ。昔から。
学生時代は、さっきもいったように、新しいクラス、新しい先生、新しい学校、新しい部活、新しい人間関係…「新しい」だらけで刺激的で、楽しい半面、パワーゲージの消耗も早い。
社会人になって、そのうちフリーランスになってからは、冬のあいだにいそいそと体を温めて「よし!いくぞ!」と走り出した瞬間に、ほどけた靴ひもを踏んづけてコケるようなことが多い。
だからなんとなく、春がくると憂鬱にもなる。
だんだんと寒さがゆるみ日も長くなってきてほくほくする反面、「今年もいよいよ春がやってくるのか…」と、ちょっとテンションが下がる。
日曜の晩に感じるあのブルーな気持ちに近い。
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昨年はどうだったか?というと、
4/1に引っ越してまさに真新しい生活が始まったのだが、引っ越しの1ヵ月前にはひょんなことから夫と爆裂バトルを展開して冷戦状態に。
そのおかげで何年も連絡をとっていなかった中学時代の友人に助けを求め、止まっていた「交友」という名の時計の針がゆるやかにまた動きはじめた。
今でも数ヵ月に1回、メールとSkypeで連絡をとっている。
(なお彼女はパリに住んでいるため滅多に会えないけれど、5月に1ヵ月半ほど地元に戻ってくるという。会えるのが楽しみだ。わたしも実家に帰ろう)
なお夫との冷戦は、転勤と引っ越しのドタバタであっけなく終わった。
引っ越し準備中に、悠長に冷戦かましている余裕などない。
いやもう、まさに春の嵐。
でも転勤のために仕事を辞めなくてよいのはとってもありがたかったし、楽だった。
すこし休みをとれるように仕事を調整する程度ですんだし、クライアントさんも理解を示してくれる方々ばかりで本当に助かった。
おかげで新しい勤め先を探す必要もなく、さっさと荷ほどきやら免許の書き替えやらを終えて爆速で仕事に復帰できた。
今年もいよいよ春が来る。
嵐が吹き荒れるのだろうか。
それとも、穏やかな春となるのだろうか。
もしくは風に乗って舞い上がる春となるのだろうか。
今すこしだけ、うきうきしている。
今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたがこの春したいこと、なんですか?
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