転勤族だからキャリア面で不利になる時代はもう終わったと信じたい
Webライターは、おもにWeb記事を書くのが仕事だ。
紙媒体に載せる文章を書くライターとは、似ているようでぜんぜん違う。
媒体が違えばクライアントも違ってくる。
きっと受注経路も違う部分がある。
ひとつの仕事にかかる時間も、進め方(作業内容)も、重なる部分はあるだろうけど異なる部分も出てくる。
わたしはWebライターという職業に出会ったとき「転勤があろうと関係なく続けられる仕事を見つけた」と躍り上がりそうだった。
Webライターよりライターのほうが影響が大きいと思うのだけれど、都市部と地方ではまた仕事の雰囲気が変わってくる。
ビジネス全般にも当てはまるだろうが、地方は横のつながりが、良くも悪くも広く濃い。
知り合いの知り合いは、もう知り合い。
みたいなことが頻繁にある。
たとえば地方で、リアルなつながりから1件仕事を受注できたとする。
それがすごく喜んでもらえたとしたら、発注者がほかを紹介してくれて、数珠つなぎ状態になりうる。
このパターン、都市部より地方のほうが多い。
そうやってどんどん地域の人たちに信頼されて「書きものならあの人」とまで言われるようになることも、たぶんある。
ただし、これは「本当に地域に根ざした人」でないと、なかなか難しい気がするのだ。
今まで4回転勤したわたしの肌感覚だけれど、地方になればなるほど地域のつながりが濃く、それに比例してヨソモノは受け入れられづらくなる。
人が頻繁に入れ代わり立ち代わる都市部とは違うからだ。
地方の人たちはリアルなつながりをとても大切にしている。
以前びっくりしたのだけれど「豚汁つくりすぎちゃったから」とお隣さんにおすそ分けするなどのやりとりが本当にある。
転勤族のわたしは今その地に住んでいたとしても、いつかそこを離れることが決まっている。
自分でそう思っているからかもしれないが、どこにいっても誰と会っても、うっすらと膜のようなものを感じる。
どんなに仲良くなったとしてもわたしは彼ら彼女らから見たら永遠にヨソモノで、本物のご近所さんになるのは難しい。
ここで「転勤族ってやっぱり不利なんだな」と思うのは簡単。
だけど、ヨソモノにしかわからないその土地の良さや、特徴だってあると思う。
自分の強みが自分にはわかりにくいのと同じように、第三者の目だからこそ見えるものがあるはずだ。
「いつかまた転勤があるんですよね」
それで断られるなら、そこまでで。
もしも転勤があることも受け入れてくれて、よいご縁ができて。
そこでまた転勤になったときに「あなたじゃないと」と、遠く離れてもご縁が続くのなら、そんな幸せなことはないだろう。
最悪、もし転勤でリアルが全滅になったとしても、Webライターからこの世界に入ったわたしにはまだWebがある。
逆に「◯◯県に行くなら紹介したい人がいる」と、Webのほうからご紹介いただける可能性だってゼロではない。
・Web / リアル
・地方 / 都市部
・地域に根ざしている / 永遠のヨソモノ
3つの要素のかけあわせで、自分に合った市場もアプローチ方法も異なるはず。
違う属性の人と同じフィールドで働こうとすれば、有利だとか不利だとかっていう考えにいたってしまうのではないか。
もう「転勤族だから」と悲観しない。
時代はどんどん変わっている。
転勤族には転勤族に合ったフィールドとアプローチが、きっとあるはずだ。
戦って疲弊するのではなく、互いに気持ちよく働けるフィールドとアプローチを模索することに力を注ぎたい。
今日も読んでくれてありがとうございます。
転勤族はヨソモノですが、あなたと同じその街に暮らすご近所さんです。
どうかよしなに。
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